角川文庫 妖怪 名無しの権兵衛悪党狩

著者名：藤井邦夫【著者】

KADOKAWA（2025/07発売）

• ISBN：9784041164969

内容説明

「伊勢屋清助を無罪として放免いたせ」深川の岡場所松葉楼で遣手が階段から突き落とされ命を落とした。南町奉行所吟味方与力の秋山久蔵が犯人である仏具屋の若旦那・清助を罪に問おうとしたところ、御奉行から待ったがかかった。どうやら伊勢屋から老中に金が渡ったらしい。久蔵から密命を受けた名無しの権兵衛は、岡っ引きの長次と共に探索を開始した。だが、悪党たちの裏に「妖怪」と呼ばれる巨悪の存在が浮かび上がる……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[やま]

南町奉行所吟味方与力の秋山久蔵の命を受けた名無しの権兵衛が、悪を裁く物語。此度は、権力を笠に横暴を振るう十一代将軍徳川家斉の愛妾お美代の方の養父の中野碩翁に焦点を当てた物語です。字が大きくて、読みやすいです。シリーズ3作目。2025.07発行。字の大きさは…中。2025.10.19～22読了。★★★☆☆　図書館から借りてくる2025.10.10。

2025/10/22

[goodchoice]

主人公権兵衛のニヒルに達観した考えが物語を気持ちよく進める。ハードボイルド時代小説といえる。

2025/09/07