内容説明
リーダーとして揺れ続けたヨゴロウザに、犬たちとの最後の決戦が迫る。ほんとうの戦いとは? 相棒・片目が向かったものは夢だったのか現実だったのか。そして猫たちの骨太な叙事詩は結ばれていく。名作長編・三分冊の下巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽのぽの
47
悲哀に満ち満ちた物語だった。これが児童文学!?ハード過ぎる。生きることはなんてツラいんだ。こんなにツラい思いをしながら生き延びたというのに、その先には哀しい老いが待っている。この物語は随所に老いた者の不遇が描かれていた。それは猫だけにあらず。犬もカエルも人間も。生きているものは皆等しく老いる。エピローグが虚しく寂しい。児童文学の名作と紹介されて読んだけど、大人のほうが心に刺さるんじゃないかな。定年後のオジサンなんて泣いちゃうかもよ。良い物語に出会えた。『本なら売るほど3』に感謝。2026/04/30
あじ
27
ヨゴロウザの相棒“片目”が夢想した桃源郷は、ついに夢だったのか。胸に覆い被さる世知辛さが、二本足の私をも支配した。つわものどもが夢の跡……哀愁沁み入る下巻だった。新装版のタイミングに感謝、いい機会に恵まれた。◉NHKでその昔、人形劇化されたそう。2023/05/09
アマニョッキ
24
壮絶な猫たちのバラッド。とても面白く哀しく読みました。読み終えるとタイトルが沁みる。2023/09/10
はっぱ
19
唐突な終わり方だったけど、長いヨゴロウザの旅は終わった。片目の取った行動は・・。それに寄ってヨゴロウザは、失っていた記憶を取り戻した。(ヨゴロウザの知りたがっている一番かんじんの話は、いつも片目ひとりが知っていて、ヨゴロウザには告げられなかった。)ヨゴロウザが取り戻した記憶もまた同じ「おまえは、わたしのもの。」(違う!おれは違う!あんたのものじゃない!おれはおれだ!)ひげなし猫となったヨゴロウザは、アカゲラフセゴで若い猫達に自分の冒険話を話して聞かせるのだった。2023/08/08
イシグロ
9
闘いと混沌の下巻。「片目なんとかしてくれ」で始まり「ヨゴロウザなんとかしてくれ」になり、最後には「なんでこんなことになったんだ」としか言えなくなる。これは「夢と挫折」の物語であり、おそらく「老い」の物語でもある。ここに登場する老いた猫や犬、蛙らはどれも無様でどこか滑稽だし、後半の片目の姿は認知症そのものだ。そこには当時の著者の年齢や時代の変遷(社会運動への挫折)も反映されているのかもしれないし、そうでないのかもしれない。今作は児童文学と言われるが、ここにあるのは「教訓」などではない。圧倒的な物語の奔流だ。2024/09/17
-
- 電子書籍
- だから俺はアンチと結婚した【韓国オリジ…
-
- 電子書籍
- 魔力がないと勘当されましたが、王宮で聖…
-
- 電子書籍
- 【分冊版】悪役令嬢バトルロワイヤル(3…
-
- 電子書籍
- 週刊SPA! 2019/05/14・0…




