内容説明
23歳でエベレストを登頂して以来20年余。世界で最も高く危険な山々への挑戦はついに「最後の山」シシャパンマへ。人間を拒む「デスゾーン」でぼくが見たのは、偉大で過酷な自然の力と、我々はなぜ山に登るのかという問いへの答えだった――中判カメラを携え、人類の限界を超えようとする仲間たちと共に登った生の軌跡。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
pohcho
68
登山はしないけど登山本を読むのが好き。石川さんの本は初めて読んだが、写真家だからか登山家というより旅人に近い印象。シェルパ達との交流やトイレ、食べものの話などどこか紀行文を読んでいるような面白さがあった。しかし、最後の山で悲劇が起きてびっくり(山の神は本当にいるのか・・)シェルパの遺族がつらすぎるけど石川さんは優しい人だなと。そして、あきらめずに再挑戦されたのはすごいこと。素晴らしい山岳ノンフィクション。文章もとてもよくて、他の著書も是非読んでみたい。2026/05/29
えんちゃん
65
世界で標高8000mを超える山は14座。写真家である著者が「自分が死ぬまで、暗闇を照らし続ける光源のような日々の記録であり、極地と人類の関わりの現在地」と記した14座登攀の記録。素晴らしい出会いと壮絶な悲劇を、冷静にかつ熱く綴った文章は、読み終えるのが勿体ないくらい良かったです。「妥協して生きる日常生活では決して触れることのない、最高密度の充実感に包まれる瞬間がある」「山への恐怖ではなく畏怖である」は、8000mを経験した者にしか口にすることができない言葉でしょう。重いです。素晴らしい一冊に出会えました。2026/03/02
NADIA
34
写真家である著者が8000m超えの14座に挑むノンフィクション。登山をしない私にとっては、チームを組んで協力しながら長期の計画に基づきながらも臨機応変に山に挑む方法は新鮮だ。そして同じ目的に向かう世界の登山家たち、それを支えるシェルパたちとの交流は胸アツ。だが、名前を挙げられた彼らが数年後に山での事故死・遭難死している割合が驚くほど高いことから、本当に危険で命がけだということがよく分かる。アメリカ人女性初の14座登頂を賭けて二人の女性登山家が競う気持ちは分かるが、やはり自然への畏敬を欠いた行為だと思うよ2026/06/14
kawa
28
著者・石川直樹氏は、23歳で七大陸最高峰を最年少記録で制覇、2024年には日本人として2番目となるヒマラヤ8000メートル峰全14座登頂を達成した方。本書は14座中の後半11座の登山記録を著した一冊。びっくりは2022年一年間で実に5座の登頂を果たしているところ。昔の登山界から見ると革命的な変化があったのかな?その理由は良く解らないのだけれど、一冊で11座の登頂物語は、読み物としてはやや薄口。しかし、現地の若手シェルパとの交流や、登山家同士のライバル心等、息をのむ読みどころはバッチリの一冊。2026/08/26
拓郎
25
昔からすると8000m峰は随分登りやすくなったんでしょうが、それでもやっぱり色々大変なんですね。2026/03/01




