内容説明
地 本書は、科学に興味をもつ者にとって、永遠の問いの一つである、「生命とは何か」「生命の起源はどこにあるのか」の本質に迫る企画である。著者は、東京科学大学の教授であり、地球生命研究所の所長である、関根康人氏。土星の衛星タイタンの大気の起源、エンセラダスの地下海に生命が存在しうる環境があることを明らかにするなど、アストロバイオロジーの世界的な第一人者である。
46億年前の地球で何が起きたのか? 生命の本質的な定義とは何か? 生命が誕生する二つの可能性などを検証していきながら、著者の考える、生命誕生のシナリオを一つの「解」として提示する。
我々とは何か、生命とは何か、を考えさせられる一冊。
主な内容
◆世界最古の生命化石
◆生命の定義と細胞の基本図
◆生命を育む惑星の循環
◆スノーボールアース
◆大量絶滅
◆ミラーの実験 生命の起源をさぐる
◆原始の地球はどのような環境だったのか
◆オパーリンの化学進化説
◆月の探査が原始の地球を教えてくれる
◆ジャイアント・インパクトの二つの可能性
◆原始の生命とはどのようなものか
◆共通祖先LUCA
◆LUCA以前の原始生命たち
◆RNAワールド
◆さまざまな条件が交わる場所で生命は生まれた
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
84
アストロバイオロジーとは、宇宙における生命に関する学問であり、物理学、化学、生物学など細分化された知識を融合して思考する。はやぶさの持ち帰った資料から有機物が発見されたので、生命の宇宙起源説が優位になっているかと思いきや、そんな単純なものではないらしいことを本書で知る。地球と生命とは共通点があり、いずれも循環するサブシステムの集合体とあるのは目から鱗。宇宙も生命も同じフラクタルのようなもの。そうすると生命も始めにシステムがあって、それから生まれたという考えも面白い。宇宙に関する未知の学問にワクワクします。2025/09/02
やいっち
57
「著者は、東京科学大学の教授であり、地球生命研究所の所長である、関根康人氏。土星の衛星タイタンの大気の起源、エンセラダスの地下海に生命が存在しうる環境があることを明らかにするなど、アストロバイオロジーの世界的な第一人者である。」「46億年前の地球で何が起きたのか? 生命の本質的な定義とは何か? 生命が誕生する二つの可能性などを検証していきながら、著者の考える、生命誕生のシナリオを一つの「解」として提示する。」類書は少しは読んできた吾輩だが、本書は生命の起源の探求の困難さをつくづく感じさせた。2025/09/16
nagata
13
年初めからいい意味で期待を裏切られた本。三文小説よりもはるかに面白い科学エッセイ。生命の本質を外界との隔離、自己複製、自己の維持という「機能」と位置づけ、それらが循環構造で成立し続けることにその本質があるというのは、まさに動的平衡と軌を一にする。アストロバイオロジーという言葉に含まれる物理、化学、地学、生物のそれぞれが文字通り有機的につながり、めぐっていく展開を楽しめた。2026/01/13
まさ☆( ^ω^ )♬
8
面白い!でも、難しい。分からない事が多くても楽しめる。億年単位のスケールでの話なので、途方もない時間をかけて今がある事を再認識。ホモ・サピエンスの歴史なんて、ほんの数分くらいなものだ。戦争なんてしてる様では、宇宙へ展開していくなんて当分先の事になりそうね。久し振りにブルーバックスを読んだけど、そのシリーズ面白そうなタイトルが山ほどあって、ハマるとヤバい事になりそう。2025/09/04
林克也
4
1978年生まれの関根さんが1969年のビートルズ、ストーンズ、イージー・ライダーを熱く語る。まるで私の少し上の世代のような人。いいなあ、若くて学者でこう言うことを語れる人は。 生命が発生するストーリーは、研究者それぞれいろんな考えがあると思うが、この関根さんの説もなるほど、と何となく分かる気がする。でも、人類は、火星に人類の居住域ができる前に、関根さんの期待に反して、自己崩壊するのだろうなと、いまの世界を見て私は思う。 2025/09/16




