内容説明
【無料試し読み閲覧期間2025/12/17~2026/1/13】
「宇宙人を殺すのはなんの犯罪にもあたらねえんだよ」
人間社会に溶け込み、悪事を働いている宇宙人を駆除すれば一晩で15万円。簡単なお仕事だといわれ、人生に行き詰った三浦馬連と山井孝直は宇宙人の隠れ家をタタきに向かう。合法ドラッグ、裏切りの裏切り……人はみんな思い込みで生まれて、勘違いで死んでいく。
日本語ドーピングの新鋭が描く、この世界の不条理=馬鹿馬鹿しさ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さちこ
45
悪い中では一番良いんだって。2025/08/17
練りようかん
13
あやしげな高額バイトにのってしまった男二人。何をさせられるんだと心配な道行で、宇宙人は隠語じゃなかった!と思うトンデモな場面に目が点。もう嫌だけど抜けられず、おめでたい性格に映った彼らが立派な犯罪者の顔つきになる悲しさは、切なさと閉塞感のコンボであった。正義の圧が反作用を引き起こす前作とは逆のアプローチに感じた展開で、ロジックは楽しく時折のぞく真理は喉から血が滲んだ叫びをイメージさせる。頭が悪いなりのメンタル維持は考えの放棄で無知の罪は暗い洞穴へ、具体的な人の顔が浮かび何度もわかるなと頷くしかなかった。2025/10/23
かおり
11
16歳の馬連(ばれん)が涙ぐましく徹底的に馬鹿に徹している。 過酷な環境で生きていくのに(自身ではそう思っていないのかもしれないが)馬鹿になる選択をしているよう。弟の名前は紫明(しあが)…そんな家庭環境で、弟と妹を思う心優しい兄、馬連。 ラスト数ページで種明かし(と本人は思っていないだろうけど)してしまう馬連。読者である私は爽快で悲しい気分。相棒の山井にも気を使う優しい馬連。 2人はこれからも宇宙人を殺し続けるのだろうか?どちらにしてもろくな未来が待っていないのが辛い。
fabi@第一芸人文芸部
10
なんか凄いものを読んでしまった。頭がわるいこと、頭がわるいことを自覚していることとしていないことの差異、頭がわるいことを利用すること、利用されること、など全てが詰まっていた。自分で責任を持って判断をすることって当たり前だけれど、難しい。作者の献鹿狸太朗(けんしかまみたろう)さんは漫画家さんで、漫画家の筆名・ 三ヶ嶋犬太朗(みかしまけんたろう) のアナグラムを小説家名に使っている。十六歳でデビューしたとか、凄すぎ。小説では漫画で挑戦できないことをやっている気がした。ジャンル分けしたら純文学に近いと思う。2025/08/13
ネック
9
前作より読みやすかった! 闇バイトっぽい仕事をする未成年の2人が悪戦苦闘するのが分かりやすかったのかも。 2人のボスがカッコイイのも良いですね。2025/07/18
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