内容説明
蒼太の恋人であり、最愛の婚約者である他校の【氷姫】──東雲凪。
蒼太の両親も認める関係となった二人は、年末年始に蒼太が幼少期を過ごした故郷へ一緒に帰省することに。かつて過ごした景色を凪と振り返りながら、穏やかな日々を過ごす蒼太だったが、そこには彼が思い出したくない記憶もあって……。
「嫌な記憶は私で忘れちゃってください。全部、私が幸せな記憶で塗り替えちゃいます」
そして、大切な友人、瑛二たちも迎えた初詣で、蒼太は決心する。
「凪の婚約者として、みっともない姿は見せたくないから」
あの時逃げてしまった過去も、彼女たちが傍にいてくれるなら──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
25
蒼太の恋人で最愛の婚約者となった東雲凪。蒼太の両親も認める関係となった2人が、年末年始に蒼太が幼少期を過ごした故郷へ一緒に帰省する第3弾。蒼太の両親に大歓迎されて、かつて過ごした景色を凪と振り返りながら、穏やかな日々を過ごす蒼太と凪。そして正月に遊びに来た瑛二たちも迎えて共に初詣する展開で、蒼太が両親に愛されて育ったんだなと感じる一方で、凪や瑛二たちとのかけがえのない出会いから変わりつつあって、大切な人たちに支えられながらかつての苦い思い出を乗り越えた彼が、凪と一緒に幸せになる未来を応援したくなりました。2025/07/10
真白優樹
12
年末年始、蒼太の故郷に皆でいく事になる中、蒼太の過去と向き合う事になる今巻。―――今こそ乗り越えろ、誇れる自分である為に。 凪がどんどん甘々に蕩けて行ったりする中、蒼太が故郷に残してきた過去と向き合う巻であり、親友や婚約者たちの助けを得、勇気を出して乗り越えていく、より甘さ深まっていく巻である。過去を乗り越え、先の線へと踏み越えて。その先に始まるのは新たな日々、新たな学期。より絆を深め甘さを深めていく二人を、もっとこれからも、それこそ次代の誕生まで読んでいきたい次第だ。 期待を込め次巻も楽しみである。2025/07/16
rotti619
6
年末年始に蒼太が故郷へ帰省する際、凪も一緒に付いてくるというのがメインで、そこに後から瑛二達も合流するという、今まで構築した人間関係の総決算のような内容。もう全てにおいて障害も壁もなくなった2人の甘さ加減はここで頂点に達しており、まだ高校生同士の2人だが、末永くお幸せにとしか言えない。終盤の展開がややお隣の天使様で見たことのある景色だったが、ここで見せた瑛二の姿がとても絵になっており、この時の会話が電撃ノベコミで連載しているside.瑛二と繋がっていたりする。2025/08/01
ふうせん
5
毎巻完結ぽい終わり方をしてくれるのは今のライトノベル業界的にすごく嬉しいけどまだ続いて欲しいとも思うので4巻も楽しみにしてます。自分が恋愛作品を読む上での楽しみの一つに両親への紹介というものがありまして、今巻はそれを存分に楽しめる回で有頂天でした。両親と子供とその恋人の会話とか両親を交えた友達との会話とかすごく好き。今巻は色んないちゃちゃが見れたけど見せつけいちゃいちゃプレイが最高でした。2025/07/30
MoriTomo
5
主人公の故郷へ帰省する展開に描かれており、家族との微笑ましい交流と、過去を乗り越え成長した主人公の姿が印象的でした。 2人の甘い恋模様と支え合う関係性が温かくて、読了感が心地良かったです。2025/07/13