タイガー

著者名：ＳＦ・サイード【著】/デイヴ・マッキーン【絵】/杉田七重【訳】

東京創元社（2025/08発売）

• ISBN：9784488011505

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

※この商品は、作品の内容を鑑み、固定レイアウト型で制作した電子書籍です。文字だけを拡大することができませんので、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できませんので、ご注意ください。また、お読みになる端末で無料サンプルをお試しいただいた上でのご購入をお願いいたします。※帝国主義時代が続いている架空の英国・ロンドン。移民の両親をもつ少年アダムは、ある日追い剥ぎに襲われたところを、遠い昔に絶滅したはずの不思議な生き物の姿をした「タイガー」に救われる。助けてもらったお礼に、肩に刺さっている矢を抜いてやると、タイガーは世界の秘密に通じる驚くべき事実をアダムに告げた。世界とタイガーを救うべく、アダムは友達の少女とともに奔走するが……。ブリティッシュ・ブック・アワード最優秀児童書賞受賞、ウィリアム・ブレイク、フィリップ・プルマン、アラビアンナイトにインスパイアされた奇妙で独創的な物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[小太郎]

ＹＡ向けのファンタジー。主人公は移民の子アダム、彼は強盗に襲われて殺されそうになるところを今ではもう絶滅したはずの虎に助けられる。虎は矢を射られて手負いだったがアダムは矢を抜いて助ける。そこからロンドンの街でアダムの冒険が始まる。ベースは現代でも帝国主義がまだ続いている架空世界イギリスのロンドンを舞台にしたファンタジー。移民寄りの設定や展開はやはり作者が移民出身だからだと思います。こういう本が色々な賞を受賞するのもやはり時代なんですね。話は割とシンプルで驚くような話ではなかった。挿絵が効いてます。★3

2025/11/27

[一柳すず子]

タイガーが美しく、わかりやすく疎外されている者と権力者の対立。外国にルーツがある子の願いが込められてると感じた。イラストもよい。ちょっとアイアマンガーっぽくもある。

2025/11/01

[果てなき冒険たまこ]

信じること、希望を持つこと、諦めないこと。まるでスーパー戦隊や仮面ライダーのように前向きなメッセージを発信し続ける小説。楽天的過ぎると思うかもしれないけどこんなストーリーも人間には必要だと思うよ。とても小説を読んでいるという実感と充実感を味わえた。こんな体験はありそうでそんなにないんだよね。2025年のベスト候補に入るくらい面白かった。

2025/10/11