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内容説明
人気のNHK漢字バラエティを完全書籍化!
日本と中国では同じ漢字なのに意味が微妙にすれ違っていたり、時には正反対の場合も。全60篇、通勤通学のお供にも最適の一冊です。
「痴漢=性犯罪者」は大江健三郎が作った? 「妻」は「老婆」か、「老婆」が「妻」か? あなたの干支は「豚」ですか? 遠い昔、中国から伝わってきた漢字ですが、意味も一緒とは限りません。長い時間を経て全く違う意味になったものも少なくないのです。漢字の知られざるルーツと遍歴を深堀りする人気番組が一冊に!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タツ フカガワ
46
相手に敬意を表す「貴様」が、罵倒の言葉に変ったのはいつ、何故? 帝王切開の語源は古代ローマにあり? 中国で「料理」は病気治療や看病を意味する? 「几帳面」の几帳とは仕切り用衝立、パーティションのことだった? Eテレで放送の同名番組を文庫化したのが本書。同じ漢字でも中国と日本での意味の差異は、言葉が生き物であることを実証するようで面白かった2025/07/24
Karl Heintz Schneider
30
中国から日本へやってきた方が日本の漢字に出逢い、自国との意味の違いに驚いたエピソードをまとめたものが本書だ。NHK・Eテレに同名の教育番組があり、それを書籍化したものらしい。ハリセンボンの近藤春奈さんも声で出演している。以前ご紹介した「日本語からの祝福、日本語への祝福」の著者は漢字に対する日本語と中国語の違いにキュンとしたらしいが、本書では多くの中国人はむしろ戸惑いの方が多いと書かれており、よりリアルな意見に感じられた。2025/07/31
さとうしん
7
同じ漢字・漢語でも日本と中国とでは意味合いが異なり、時にそれがトラブルの元となる。そうした言葉を解説したNHKの番組の書籍版だが、最初の「猪」の項で、十二支に動物を当てはめたのは文字が読めない人でもわかるようにするためという説明など、所々眉唾な憶測が差し挟まれているのが残念。番組とは一部内容が異なるということだが、これに関しては番組ではそこまで踏み込んでなかったのではないかと思う。2025/08/01