内容説明
魔女(妻)と黒猫(夫)のお仕事とは?
この世界では、魔術を研究する女性のことを「魔女」と呼ぶ。そして、旅する魔女アン・ドーシーは、百体の悪魔と契約してその力を使うという「悪魔喰いの賢者」――大魔道士クロムウェル・ドーシーの一番弟子だ。
国際魔術協会からの要請で、プロメリア王国の第三王女エリカの教育係として派遣されたアンは、使い魔の黒猫ルドを肩にのせ、王宮内に足を踏み入れる。ちなみにルドは人語を喋る猫で、アン曰く「夫です」。冗談ではなく、真面目な話だ。ルドは呪いをかけられて猫の姿になっているが、真実、アン最愛の旦那様なのである。
さて、プロメリア王国の王子王女にとって、教育係は重要な権威の象徴で、どれほど質の良い人材をどれほど多く抱えるかで王族の中での立場が決まる。しかし問題のエリカは、その頭の良さと性格のキツさと乱暴ぶりで、これまでありとあらゆる教育係を累計百人もクビにしてきた問題アリの王女だ。ついに百一人目として派遣されたアンも、最初はエリカの塩対応に晒されるが、それを上回るアン自身の変人ぶり(本人に自覚なし)で徐々に高慢姫の心を溶かし、意外にもすっかり懐かれてしまうが……。胸躍る傑作西洋風ファンタジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
42
面白かった〜! 魔女のアンと黒猫にしてアンの夫であるルド。猫が夫ってどういうことだよって思いますよね。私も思いました。そのあたりの謎とアンが家庭教師をすることになった王女のエリカが抱える悩みなどを絡めたストーリー構成はよく練られていて、こちらの予想を裏切る展開に引き込まれていきましたね。唯一微妙に思ったのが魔法の詠唱がダサいということくらいで、続きがあれば嬉しい限りです。2025/07/28
はなりん
17
魔女アンと使い魔の黒猫ルド、実は夫婦で師弟の関係。ルドはアンを守る為悪魔と契約し続けて魔王の怒りを買い黒猫の姿にされてしまう。7年の期限で魔王の指定する供物を100個集めなければ、主人のアンを殺され、猫の姿から戻れなくなる。供物を集めるため、教育係がいつかない気難しい王女エリカの教育係となる。エリカは悪魔の声が聞こえる為、人を寄せ付けないよう振る舞っており、そんなエリカに引くことなく向き合うアンに心開いていく。エリカに付き纏う悪魔の顛末は意外でしたが、無事解決。次の供物を集める旅に。続きもありそう。2025/12/29
よっしー
6
またまたちょっと斜め上?なカップルですな。お姫様がアンに段々懐いて可愛くなって行くのが微笑ましかった。続きも気になるところ。2025/12/17
史
4
悩み多きお姫様と、ヤバい魔女とその夫の交流。それは強火で打つかっていったからの関係性なのかもしれない。似た者同士の関係性とも言えるか。温い話ではなく、かといって逆風ばかりでもない。ちょっと枷が大きすぎてそこまでシリーズが続くのかなとも思わなくもないですが、ともあれ愉快な二人が物事を解決していく物語は長らく楽しみたいものです。好きですねぇ。2025/12/08
クドアンヌ
3
著者の本を何冊か読んでいれば予想のつく黒幕。すごく面白いってほどでもないけど、読み出したらとりあえず勢いで最後まで読める、そんな感じの面白さ。続編が出せる終わり方ではある。でもなんか…いまひとつ物足りなく感じてしまうのは、慣れだろうか?とはいえ、いつもながら人間関係がこじれにこじれているなぁと思った。1番まともなのは高慢な姫様だったなぁ。2025/12/16




