内容説明
ある日、あなたのもとに届いた一つの箱。その中に潜むのは――わざと炎上を起こした女性の末路/隣の家に祀られた“幸せになれる”神様/部署に異動してきたいわくつきの彼女/眼球の裏側にいる何か/歯を捧げることで願いを叶えてくれる■■/謎の宗教施設で少年が見たもの……。読後、訪れるのは幸か不幸か、それとも――。時代を牽引するホラー作家たちが織り成す、無制限の恐怖。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
69
夏の夜にふさわしいゾクっとさせられる6つのストーリー。まさに恐怖の詰め合わせ玉手箱。自分の母校の炎上事件。別の炎上で人々の注意をそらそうとした結果…『カタリナの美しき車輪』隣の家に祀られている“かんのさん”見た人は幸せになれるが、一番大事なものを捧げる必要があるという…『かんのさん』隣の部署から異動してきた女性。彼女に関わる人は皆…『夢見鳥』眼球の裏側に何かがいる…『やどりこ』歯を捧げることで願いを叶えてくれる…『噛み砕くもの』謎の宗教施設で少年は…『さなぎおに』など豪華メンバーによるホラーづくしの1冊。2025/09/04
ひさか
61
小説新潮2024年8月号斜線堂有紀カタリナの美しき車輪、尾八原ジュージかんのさん、芦花公園噛み砕くもの、2023年8月号木江恭夢見鳥、小説すばる2016年9月号櫛木理宇やどりこ、書き下ろし皮肉屋文庫さなぎおに、の6つのホラー短編を2026年8月新潮文庫刊。さなぎおにの不可解さに戦慄。噛み砕くものの理不尽な不気味さも怖い。怖い話はいつまでも後を引くのが辛いところ。2025/09/24
ごみごみ
55
ホラーアンソロジー。日常からちょっとズレたところにある不気味な存在から届いた6つの恐怖。炎上を肩代わりさせるために作った仮想人格アカウント。隣の家の二階に祀られるかんのさん。眼球の裏側にひそむ何か。不幸をもたらすのは予知夢か呪いか。歯を捧げると願いがかなうありがたい女神。人里離れた低山の中腹に建つドーム。どれもじっとりと纏わりつくような、後味の悪い話ばかり。2025/08/13
さっちゃん
53
斜線堂有紀「カタリナの美しき車輪」尾八原ジュージ「かんのさん」木江恭「夢見鳥」櫛木理宇「やどりこ」芦花公園「噛み砕くもの」皮肉屋文庫「さなぎおに」の6編収録。/イヤミスならぬイヤホラー。とにかくイヤな話の詰め合わせに気分が悪くなる(褒めてます)。「カタリナの美しき車輪」は今時なホラー。意図的に炎上させるためのアカウントは実際にもありそうだと読んでいると、突然のホラー展開にゾッとした。他にも大切なものを差し出すことで見ることができる「かんのさん」と、嫌いな人間が次々不幸に見舞われる「夢見鳥」も好き。2025/08/22
あたびー
40
新進気鋭のホラー陣による短編集。よく分かって怖いものとよく分からなくて怖いものに分かれた。前半3作斜線堂有紀「カタリナの美しき車輪」尾八原ジュージ「かんのさん」木江恭「夢見鳥」は比較的わかりやすくて怖かった。後半3作櫛木理宇「やどりこ」芦花公園「噛み砕くもの」皮肉屋文庫「さなぎおに」はわかりにくくて怖かった方。どれも不安をかき立てる良作だったけれども、前半の中では斜線堂さんのカタリナが良かった。後半の中では芦花公園さんが良かったかな。(導入部と後半のつながりがわからんかったのです)2025/12/20
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