内容説明
国家権力に対抗することが民主主義の姿ではない。地方財政改革の変遷を概観し、国家統治とバランスのとれた地方分権のあり方を、地方財政制度の運用の文脈から提言する。
目次
序章 本書のねらいと構成
第1章 地方財政改革の構図(1989~2019年)
第2章 三位一体改革の成案決定過程の分析(2002~2006年)―国庫補助負担金改革と税源移譲をめぐって
第3章 地方交付税の算定をめぐる見直し論とその帰結(2002~2016年)
第4章 地方税の偏在是正をめぐる制度形成過程の分析(2008~2019年)―財政調整手段としての地方譲与税
第5章 災害対応の財源スキームとその役割(1995~2011年)―災害財政と被災者生活再建支援法を中心に
終章 地方財政改革(1989~2019年)の評価と残された課題
著者等紹介
細井雅代[ホソイマサヨ]
1978年生まれ。神戸商科大学経済学研究科修士課程修了(経済学修士)、大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程単位取得退学。大阪国際大学法政経学部講師を経て、追手門学院大学大学院経営・経済研究科、同大学経済学部教授。専門は、地方財政論。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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