暦のしずく

個数:1
紙書籍版価格
¥2,420
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

暦のしずく

  • 著者名:沢木耕太郎【著者】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 朝日新聞出版(2025/06発売)
  • いよいよ秋の気配!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~9/13)
  • ポイント 550pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022520623

ファイル: /

内容説明

宝暦八年、獄門を申し渡された講釈師・馬場文耕。長屋暮らしの文耕は、かつてなぜ刀を捨て、そして獄門に処されることになったのか? 謎に包まれた実在の人物、文耕の生涯を端正な文章と魅力的な登場人物で描き出す。沢木耕太郎、初にして堂々たる時代小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

198
沢木 耕太郎は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者初の歴史小説、最期は獄門となった講釈師、馬場文耕の半生記、資料が少ないなか、見事に3D化しています。歴史エンタメとして充分楽しめました。 https://dot.asahi.com/articles/-/257219?page=12025/07/23

パトラッシュ

175
ノンフィクションの旗手が時代小説とは本を開くのが怖かったが、読んでみれば見事なエンタメとして成立している。馬場文耕の名は郡上一揆絡みで弾圧された講釈師とだけ聞いていたが、元武士である彼を田沼意次の若き日の旧友とする膝を打つ設定で社会の大きな渦に巻き込むドラマを成立させた。現代風に言えば日銭稼ぎのためデタラメ話を喋りまくっていたユーチューバーが、社会の矛盾に目覚めて権力を笠に着た連中を告発する物語か。意次や将軍家重をはじめ周囲の庶民までいい人ばかりなのは疑問だが、思いがけないラスト後の読後感は実に良かった。2025/07/19

ウッディ

97
弱い立場の人々の真実を語ったことで死罪になった江戸の講釈師・馬場文耕。弾圧を怖れずに報道するジャーナリストの最初の一人かもしれない彼の生き方を描いた歴史小説。剣の達人でありながら、貧乏な講釈師として、市井の人たちに優しく、モテる文耕が格好よく、頁をめくる手を止められなかった。講釈師として、書物に忠実に講釈をすることに固執する彼が、創作に熱狂する観衆の反応を目にし、言葉の力を知る過程は、まさにドキュメンタリーを書いてきた沢木さんが、歴史小説に挑んだ心の動きとリンクしているように感じた。とっても、面白かった。2026/09/01

たま

95
『虚空蔵の峯』から馬場文耕繋がりで読んだ。沢木さんの初時代小説で、初々しく面白かった。沢木版文耕は剣の達人で斬り合いの場面がスポーツノンフィクションだし、彼が太平記の講釈から同時代の江戸の世間話へと手を広げ、その過程で史書や噂話の真偽に思い巡らすあたりはルポライター。飯嶋さんの『虚空蔵の峯』では一揆のお百姓の拠り所が白山信仰にあったが、ここでは中国的あるいは西洋的な天にあるようだ。その天について話す里見、もっと(良い意味で)曰くがあるのかと思ったが。続きのありそうな終わり方、ぜひ続きを読みたい。2026/07/09

はにこ

95
江戸時代の講談師、馬場文耕の話。全く知らない人物の話だったけど、田沼意次など、知っている人物も出てきたので、時代背景を想像しながら読んだ。馬場文耕についてそんなに文献が残っていないらしいのに、こんなに立派な物語になっていてすごい。言論が厳しく制限されている時代に世の中について語った馬場文耕。確かに、ジャーナリストのはしりだなと思う。史実とはおそらく違うであろうラストが良かった。2025/08/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22676225
  • ご注意事項

最近チェックした商品