集英社新書<br> 非科学主義信仰―揺れるアメリカ社会の現場から

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非科学主義信仰―揺れるアメリカ社会の現場から

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087212365
  • NDC分類 302.53
  • Cコード C0230

出版社内容情報

日本にも忍び寄る「非科学主義信仰」という異常現象

2024年アメリカ大統領選挙の有力候補がトランプ前大統領だ。
トランプの岩盤支持層は保守派だけでない。
自分たちにとって都合のよい“ファクト"をつまみ食いする「非科学主義信仰」を有する人々からの支持も集めている。
Qアノン、極右組織など所属は様々だが、単なるカルト集団ではなく、彼らは既得権益層への怒りと独特の正義感を持った実効力をともなう集団だ。
反ワクチン・反マスク論争、移民受け入れの是非、銃規制問題など、NHKロサンゼルス支局長として全米各地で取材を続けてきた記者の緊急レポート。
日本にも忍び寄る「非科学主義信仰」という異常現象をあぶりだす。

【主な内容】
・ワクチン接種に反対する人々
・気候変動と非科学主義
・Qアノンの素顔
・ウクライナ侵攻で生じた「ルッソフォビア」
・「トランプの幻影」におびえる民主党
・幽霊銃をめぐる政治対立
・学校・図書館向けの「禁書リスト」発出も
・トランプ前大統領の復権
・トーク・ラジオにのめり込む運転手
・信者を五倍に増やしたカリスマ牧師
・教育現場の危機感
・「真実」を求めてさまよう人々

【目次】
序 章 なぜ非科学主義信仰を知るべきか
第一章 非科学主義の狂信者たち
第二章 政治を突き動かす非科学主義
第三章 なぜ非科学主義に走るのか
第四章 非科学主義とどう向き合うか
終 章 彼らは私たちの映し鏡
あとがき

【著者プロフィール】
及川順 (おいかわ じゅん)
1971年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。
1994年NHKに記者として入局。
国内政治、アメリカ政治、アメリカ社会を中心に取材。
報道局政治部、アメリカ総局(ニューヨーク)などを経て、2019年からロサンゼルス支局長。
2010年、国連記者協会賞受賞。
NHKのニュース番組でのリポートやウェブでの執筆多数。

内容説明

二〇二四年アメリカ大統領選挙の有力候補がトランプ前大統領だ。トランプの岩盤支持層は保守派だけではない。自分たちにとって都合のよい“ファクト”をつまみ食いする「非科学主義信仰」を有する人々からの支持も集めている。Qアノン、極右組織など所属は様々だが、単なるカルト集団ではなく、彼らは既得権益層への怒りと独特の正義感を持った実効力をともなう集団だ。反ワクチン・反マスク論争、移民受け入れの是非、銃規制問題など、NHKロサンゼルス支局長として全米各地で取材を続けてきた記者の緊急レポート。日本にも忍び寄る「非科学主義信仰」という異常現象をあぶりだす。

目次

序章 なぜ非科学主義信仰を知るべきか
第1章 非科学主義の狂信者たち
第2章 政治を突き動かす非科学主義
第3章 なぜ非科学主義に走るのか
第4章 非科学主義とどう向き合うか
終章 彼らは私たちの映し鏡

著者等紹介

及川順[オイカワジュン]
1971年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。1994年NHKに記者として入局。国内政治、アメリカ政治、アメリカ社会を中心に取材。報道局政治部、アメリカ総局(ニューヨーク)などを経て、2019年からロサンゼルス支局長。2010年、国連記者協会賞受賞。NHKのニュース番組でのリポートやウェブでの執筆多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

110
「和を以て貴しとなす」の日本人は、意見が対立しても空気を読んだり忖度して妥協しがちだ。しかし独立自尊を掲げるアメリカ人は、科学や人権に反しようと自らの理想や信仰に固執する。やがてネットの発達で仲間を見つけ、自分たちの考えを広めようと動き出した。そんな彼らは「あなたたちは正しい」と擁護したトランプを熱狂的に支持し、反対論者との対話を拒み主義主張を一方的に実現するのを望むほど尖鋭化している。不況や疫病や戦争で不安定化する世界は感情に走り、理性の象徴である科学を排撃する。人の弱さを凝縮した肖像がアメリカなのだ。2022/11/12

trazom

105
Qアノン、銃規制、人種差別、陰謀論などの臨場感あふれる実態のルポ。その背景に、今後、数的マイノリティになる白人たちの「数の脅威」があり、トーク・ラジオや教会やネットが情報の拡散装置であることも理解した。ただ、著者が「非科学主義信仰」と名付けた言葉の定義が私には十分に理解できなかったし、また、その信仰が社会の普遍的な現象になっているのかどうかもよくわからない。ある一面を切り出したような報道に翻弄され続けてきて、このようなNHK記者の良質のルポさえ素直に受け取れなくなっているのは、恥ずかしいことではあるが…。2022/12/24

HANA

72
非科学主義というかアメリカの陰謀論を解説した一冊。先に陰謀論を分析した本を読んだが、本書はルポ中心。その為反ワクチンや反マスク、Qアノンの部分に関しては現地独特の見方がとても興味深い。著者の立ち位置が左側なためか、後半は非科学主義と保守主義が混じっているようにも感じるけど。あと書かれている内容には銃規制や人種差別、移民問題が含まれているが昔からの問題でこれを科学的ではないでまとめるのもどうかと思う。この辺は反知性主義と絡めて考えると面白そう。現代アメリカの問題を浮き彫りにするという意味では面白かったです。2022/11/09

kan

26
米国のポピュリズムや、極右や極左に傾倒する人々の増加と分断、陰謀論の拡大がパンデミックで加速する現状を報告。森本あんり「異端の時代」にあった、正統の揺らぐ米国での代替宗教の具体像にあたると思った。「真実」の見え方が異なるため政治や教育に影響が大きく、分断が深化する構図になることがよくわかる。少し気になったのが、リベラルな立場からの報告のため事象の報告に留まり分析が表層的であり、その点においては、國枝すみれ「アメリカ分断の淵をゆく」と併せると陰謀論や非科学主義にハマる人々の視点や背景を理解できるように思う。2023/02/19

みつ

19
丹念なルポルタージュを積み重ねた1冊。ではあるが、ニュース報道で伝えられる「事実」が書物になることにより、自分の中でどこまで深掘りできたかは疑問。「非科学的信仰」と政治との結びつきの中で、共和党支持者にこの「信仰」を持つ人が多いのかは、結局はトランプ前大統領の影響? 彼がそれを利用するのは対立軸をわかりやすく示したいため? 「取り残された人々」が「偉大なアメリカ」を求めるのは、それが自分の拠り所となるから? SNSの流行により、自分が信じたい情報だけが補強される? など、表層的な理解にとどまってしまった。2023/04/21

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