白内障完治年の老婆カレンダー

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白内障完治年の老婆カレンダー

  • 著者名:笙野頼子【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 鳥影社(2025/07発売)
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  • ISBN:9784867821640

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内容説明

「純文学の孤高守護神」=突撃戦闘老婆が描く高齢単身女性の生存と幸福―

「純文学の孤高守護神」=突撃戦闘老婆が描く
高齢単身女性の生存と幸福―
野間文芸新人賞『なにもしてない』
野間文芸賞『未闘病記』に連なる闘病記第三弾!
書き下ろし500枚!

え? 私は白内障の手術が無理?

吉行淳之介、古井由吉に続く「私小説と眼病」

貧乏、難病、裁判、糾弾、……
勇気はあるけど金はない。

日本の医療制度はまだまだ使える? 名医達よありがとう
「昔は失明していたんですか」「そうです」

【著者】
笙野 頼子
1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。
81年「極楽」で群像新人文学賞受賞。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川龍之介賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、14年『未闘病記―膠原病、「混合性結合組織病」の』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。著書多数。
11年から16年まで立教大学大学院特任教授。

目次

0 二〇二二年十一月、貧乏、難病、裁判、糾弾と戦う中にも、周囲の親切で失明を免れ、「無敵」となった老婆、というのは、……。
1 「とにかくね、白内障の手術なんかでこれくらい喜ぶ人はないよ、なんでこの人はいつでもなんでもかんでも、鬼の首を取ったようにぎゃあぎゃあ言うんだろうね」って言われそうな勢い。でも老婆は知っている。それが本当に鬼の首なんだと。
2 だっていつも知らない場所でも親切な人がいて、必ず助けて貰える幸福の老婆だから。
3 「え、私だけ白内障の簡単な手術が無理?」二〇一〇年の七月からその医者に通っていたのに、その間何も判っていなかった老婆!
4 ある日突然差別者と呼ばれて収入を断たれ、お金がなければ失明するという設定をプレイさせられるゲームファイター老婆!
5 「二〇二二年六月五日戊子、肋骨を折った」、と大層に言う老婆、しかもさらにその十日後、「折った肋骨に勝った」とも言ってしまう老婆!
6 なんか先の見えぬ日々、ふいに老婆の老後を支える良い話が骨折激痛の中に降って湧いた、しかしそこからも結局困難は続き、……。

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