今日の花を摘む

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今日の花を摘む

  • 田中 兆子【著】
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  • 双葉社(2023/06発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 392p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575246384
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

私の趣味は、男性との肉体を伴ったかりそめの恋。それを、私はひそかに「花摘み」と呼んでいる――。出版社に勤めるかたわら茶道を嗜む愉里子は、一見地味な51歳の独身女性。だが人生を折り返し、「今日が一番若い」と日々を謳歌するように花摘みを愉しんでいた。そんな愉里子の前に初めて、恋の終わりを怖れさせる男が現れた。20歳近く年上の茶の湯の粋人、万江島だ。だが彼には、ある秘密があった……。肉体の衰えを感じ始めた世代のリアルな性愛を軸に、自分を偽らずに生きる女たちの姿と、その連帯を描いた著者初の長編小説。

内容説明

私の趣味は、男性との肉体を伴ったかりそめの恋。それを、ひそかに「花摘み」と呼んでいる―。出版社に勤めるかたわら茶道を嗜む愉里子は、一見地味な五十一歳の独身女性。だが人生を折り返した今、「今日が一番若い」と日々を謳歌するように花摘みを愉しんでいた。そんな愉里子の前に初めて、恋の終わりを怖れさせる男が現れた。茶の湯の粋人、七十歳の万江島だ。だが彼には、ある秘密があった…。自分の心と身体を偽らない女たちの姿と、その連帯を描く。赤裸々にして切実な、セクシュアリティをめぐる物語。

著者等紹介

田中兆子[タナカチョウコ]
1964年富山県生まれ。2011年、短編「べしみ」で第10回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞する。14年、同作を含む連作短編集『甘いお菓子は食べません』でデビュー。19年『徴産制』で第18回Sense of Gender賞大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kei

123
帯に、中高年世代の性愛に挑む、とあるが、以上に、50代女性を取り巻く今の社会生活、自身の更年期不調、親の介護、女友達とのいざこざ、昇進問題や部下の教育、定年後の生き方などが重層的に描かれている。登場人物皆それぞれ、具体的、例えばジミーチュウの靴を履いている、で、とてもよくわかる。芸術全般へのオマージュも多くて、ふふふ、となる。茶事を、茶会を開くまでの用意や裏方の動きから見せて、かつ濃密閉鎖性の中で、秘め事を膨らませる。案外に、人は好きなこと、推しで、救われる、が、気分良く生きる主人公に相応しい結末でした。2023/09/02

のぶ

104
女性のための女性の小説という感じだったが、男性の自分が読んでも面白かった。出版社に勤めるかたわら茶道を嗜む愉里子は、一見地味な51歳の独身女性だがその趣味は、男性との肉体を伴ったかりそめの恋。それをひそかに「花摘み」と呼んでいる。これが茶道で知り合った70歳の万江島との関係の中で意味を問われることとなる。生活での幸せもある。仕事での幸せもある。趣味の幸せもある。性愛の幸せもある。家族の幸せもある。性愛の問題以外にとらわれず、職場でのセクハラ問題、親の介護問題にも踏み込んでおり、内容の深さを感じた。2023/07/09

おしゃべりメガネ

91
本作は読み手によってはかなりの問題作になると思われます。R18文学賞作家さんならではの構成であり、本作は『本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞』を受賞しています。そんな本作のテーマはアラフィフ女性と70代男性の'老いらくの恋'とセクハラです。この二大テーマは果たしてどう展開させるのかと思いましたが、とにかく見事でその筆力に圧倒されてしまいました。本作はとにかく1人でも多くの女性に手にとっていただきたい作品ですし、男性も臆するコトなく、本作をじっくりと読み、考えてほしいです。もっともっと話題になってほしい作品です。2024/09/29

Ikutan

80
ああ、タイトルの『花を摘む』ってそういうことだったんですね。中高年の性愛をタブーを怖れず挑んだという今作品。51歳の独身の主人公の趣味は『花摘み』つまり、男の人との肉体を伴ったかりそめの恋だという。前半は主人公に共感もできず、読むのを止めようかと思ったのですが、途中から井上荒野さんの『あちらにいる鬼』を彷彿する女同士の連帯感、さらに職場でのセクハラに立ち向かう姿などに引き込まれてしまいました。そして、自分を機嫌よくさせるって大事だなと。茶道の描写が丁寧に描かれているので、知識があればもっと楽しめたかも。2023/11/25

ネギっ子gen

74
【今日一日の花を摘み取ることだ。明日が来るなんてちっともあてにはできないのだから】挫折本になる可能性がありますけど、それは勿体ない。傑作です!(当社比) 前半さえ乗り越えられたら、その後は、想定の斜め上を重層的に話が展開する、至福の読書。冒頭の、<私は、私を機嫌よくさせるのがうまい。他人に機嫌を取ってもらわず、自分をちょっと、甘やかす。そういうふうに自分を拵えてきたのだ>から、小説世界に引きずり込まれました。※元が「小説推理」連載なので、白紙で本書に臨まれたい方は、以下のコメントは読まないことを推奨。⇒2023/10/30

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