心理学,認知・行動科学のための反応時間ハンドブック 第2版

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心理学,認知・行動科学のための反応時間ハンドブック 第2版

  • ISBN:9784326251865

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内容説明

反応時間は心理学における重要な従属変数である。その計測や解析には独自のテクニックや知識が必要であり、解釈においても理論的背景の理解が欠かせない。本書は反応時間を扱うすべての人を対象に、研究を行う上で押さえておくべき事項について解説する。最新の知見や方法論のアップデートを踏まえ、内容をさらに充実させた第2版!

目次

はじめに

第1章 反応時間とは
 1.1 反応時間とは
 1.2 基本となる用語と実験課題
 1.3 反応時間測定における「構え」

第2章 反応時間研究の歴史と理論
 2.1 反応時間研究の始まり
 2.2 減算法
 2.3 加算要因法
 2.4 速さと正確さのトレードオフ
 2.5 情報理論
 2.6 反応時間のモデル(1):離散的・連続的伝達モデル
 2.7 反応時間のモデル(2):ヒック─ハイマンの法則の展開
 2.8 反応時間のモデル(3):連続サンプリングモデル
 2.9 課題遂行と意識

第3章 反応時間の計測
 3.1 反応時間実験デザインの基礎と留意点
 3.2 反応装置
 3.3 反応時間計測における装置のタイミング問題
 3.4 ウェブによる反応時間実験
 3.5 脳 波
 3.6 眼球運動
 3.7 リーチング

第4章 反応時間の分析
 4.1 反応時間分析の手順
 4.2 外れ値の特定とその処理
 4.3 反応時間のグラフによる表現
 4.4 代表値とばらつき
 4.5 変換アプローチ
 4.6 反応時間の分散分析
 4.7 混合効果モデル
 4.8 分位点の利用
 4.9 フィッティングアプローチ
 4.10 階層ベイズモデリング
 4.11 混合分布
 4.12 検出力・試行数・サンプルサイズ設計
 4.13 マルチバース分析

第5章 反応時間に影響する要因
 5.1 刺激の熟知性と課題の熟達
 5.2 疲労・ビジランスの低下
 5.3 脳への薬理作用
 5.4 感覚モダリティ
 5.5 冗長性信号効果
 5.6 反応モダリティ
 5.7 刺激反応適合性
 5.8 試行間効果

第6章 異なる母集団の反応時間の特性
 6.1 個人差と個人内変動
 6.2 アクション・ビデオゲーム・プレイヤー
 6.3 アスリート
 6.4 発 達
 6.5 加 齢
 6.6 発達障害
 6.7 精神疾患
 6.8 アルツハイマー病,パーキンソン病

第7章 反応時間を用いた主な実験パラダイム
 7.1 Go/No-go課題
 7.2 計数課題
 7.3 メンタルローテーション
 7.4 直列反応時間課題
 7.5 心的不応期パラダイム
 7.6 先行手がかり課題
 7.7 視覚探索課題
 7.8 連続的運動課題
 7.9 プライミング
 7.10 干渉課題
 7.11 課題切り替えパラダイム
 7.12 潜在的連合テスト
 7.13 感情・情動に関する課題
 7.14 言語に関する課題
 7.15 ビジランス課題

おわりに
引用文献
索 引
執筆者紹介

コラム

 1 クロノスコープ(測時器)
 2 神経伝導速度
 3 「先走り」のメカニズム──precrastinationの反応時間による検討
 4 松本亦太郎
 5 マジカルナンバー30
 6 シャーロック・ホームズの洞察力と個人方程式(Personal equation)
 7 研究間での比較の難しさ(1)──現代人は反応時間が長いか
 8 研究間での比較の難しさ(2)──計測装置の違いは単純反応時間を左右する
 9 研究間での比較の難しさ(3)──相対的比較がもたらす一般性
 10 subjectの語を巡って
 11 反応時間研究入門──ポッフェンバーガー・パラダイム
 12 全身反応時間
 13 グリニッジ天文台事件(1)
 14 グリニッジ天文台事件(2)

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