内容説明
何世紀もの長きにわたり沖縄の女たちの髪を彩った簪、ジーファー。膨大な資料を辿り、那覇や糸満、京都、大分在住の関係者に取材を重ね、ジーファーと銀細工職人たちの姿を浮き彫りにする。
目次
第1章 記憶の舟に乗る
第2章 戦時下を生きたクガニゼークと女たち
第3章 誠松氏と誠敏氏、ふたりのクガニゼーク
第4章 ジーファーが、彼女たちの背中にそっと手を添える
第5章 「金細工またよし」七代目又吉健次郎氏、八十八年目の昔語り
第6章 かみがさしくせ
著者等紹介
今村治華[イマムラハルカ]
1973年東京都生まれ、大分育ち。旧東京水産大学卒業後、旅行会社にて島旅の企画や添乗等を担当。退社後、昆布漁や猪猟を取材して『島を旅する』(南方新社)、2003年からは石垣島で暮らし、『沖縄離島の島あそび島ごはん』(青春出版社)を上梓、共同通信社配信「南の島の大きな恵み」(全24回)を執筆。旅した島は129島。日本トランスオーシャン航空機内誌にて機内販売特集頁の特産品紹介の取材と執筆を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
2
記憶の舟に乗る: 金細工またよしを訪ね、旅が始まる 絵葉書に見る、明治から昭和の女たち 戦前の髪の記憶。3つの語り 戦時下を生きたクガニゼークと女たち: 奢献納の不協和音 銀を打つことを禁止された時代を生きたクガニゼーク 誠松氏と誠敏氏、ふたりのクガニゼーク ジーファーが、彼女たちの背中にそっと手を添える 「金細工またよし」七代目又吉健次郎氏、八十八年目の昔語り: 言葉もジュリ馬も文化 詩と友情 アンマーって凄い かみがさしくせ 異邦人が見た女たちのヘアースタイル 髪を結い、風を感じる2022/05/31