金枝篇1 呪術と王の起源(上)

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金枝篇1 呪術と王の起源(上)

  • ISBN:9784336044921

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内容説明

祭司はなぜ「黄金の枝」を折り取り、前任者を殺すのか―― イタリアの静かな湖畔から、全世界の慣習、儀式、風俗をめぐり、 呪術と宗教の起源をさぐる壮大な旅が、今始まる。 文化人類学はもちろん、20世紀の人文科学全般に多大な影響を与えた畢生の書、本邦初の完訳。 イタリア、ネミの森に残る「金枝」にまつわる森の王の伝説を解明するため、 世界各地の神話、伝説、習慣を探し求め、 呪術と宗教、王と儀礼、人間と社会をめぐる膨大な記録を集積した。 ●「決定版」と言われる1936年刊の第三版全13巻の本邦初の完訳。 ●「簡約版」(邦訳=岩波文庫)では割愛された膨大な原註もすべて収録。著者が典拠とした引用資料を明記。註の中でしか語られない例証も収載。 ●「簡約版」で削除された数々の章、節、エピソードが収載され、フレイザーの思考の流れがより明瞭に。 ●ヨーロッパをはじめ、アジア、アフリカ、オーストラリア、アメリカまで、全世界の慣習、風俗に関して言及。 ●各巻に索引、別巻で総索引を付す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てれまこし

4
フレイザーは人類学と民俗学の垣根を取っ払った。マオリ族も日本人もスコットランド高地人もみな横並びだ。人間の精神構造は斉一だから、どこでも同じことを考える。類似と接触の原則という修辞学からヒント得たであろう簡単な原則で、あらゆる不可思議な風習は説明可能である。差異はすべて単一の人類の発達史に回収可能である。柳田民俗学の人間学的側面はこのフレイザーからの遺産である。しかし、天皇を「未開人」の呪術王と横並びにすることは政治的に危険であった。これが柳田が民俗学を民族学からいったん切り離そうとした理由じゃないか。2019/08/10

Hiro Iwatani

0
王は必ず倒される。いつの時代に翻訳したのか知らないが、かなり“配慮が必要”な表現が目立ちます。2016/04/08

よっち

0
少し前に読んだ。 呪術、呪詛など、現代科学を知っている私達にとってはナンセンスではあるが、それでも当時の人達は、そのような行為で見えない力や自然をコントロールしようとしてきた。本書の見出しに(見出しは訳者が付けたとあるが)呪術から宗教への転換は画期的だったはず…みたいな記述があり、なるほどと考えさせられる。それら呪術が宗教となり後の哲学や科学に繫がると考えると、まるで人類古代史を読んでいるような気持ちになった。2022/12/07

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