内容説明
世界で今も戦争が続くなか,日本でも有事の可能性が盛んに論じられている.もし日本が武力攻撃を受けた場合,平穏な日常はどうなるのか.緊急事態に国は私たちを守ってくれるのだろうか.命と暮らしを取り巻く法制度と,戦争がもたらしてきた被害をリアリズムに即して描き出し,今を生きる私たちの現実認識を鋭く問い直す.
目次
序章 有事とは何か
第1章 「もしも」のための法制度──災害法制と国民保護法制
1 国民保護法制と災害法制との関係
2 類似点は何か
3 相違点は何か
第2章 もし、戦争が起きたら
1 どのように避難すればよいのか
2 生命・身体・財産はどうなるのか
3 戦争中の避難生活はどのようなものか
4 生命・身体・財産の損失に国の補償はあるのか
5 家屋・土地・財産は復興できるのか
第3章 核がもたらすもの──原発事故・原爆投下の時
1 東日本大震災の経験で考える
2 どのような避難行動を取ればよいのか
3 避難生活はどのくらい続くのか
4 核兵器を使用した場合
第4章 戦争についての法律とは
1 戦争と日本国憲法
2 国民保護法
第5章 戦争のとき、国は何を守るのか
1 国家緊急権とは何か
2 守るのは国家であって国民ではない
第6章 憲法改正と緊急事態条項
1 緊急事態条項とは何か──歴史と諸外国の例
2 日本ではなぜ憲法に緊急事態条項がないのか
3 厳格な要件があれば認められるか
おわりに──戦争を回避するためには
主要参考文献
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
1.3manen
48
副題が重い。国家緊急権があれば、またたくまに独裁体制が確立できる(179頁)。自民党憲法草案、緊急事態条項の恐ろしさをヒトラー、ナチスに見る。このページに至るまで、原爆投下、原発事故の悍ましさも出ていた。放射能の恐ろしさを改めて認識する。184ページの項目が、守るのは国家であって国民ではない。これもnation statesの意味を考えさせられる。国家という装置? 国民という人間? 2026/03/06
けんとまん1007
27
戦争の2文字を眼にしない時代になって久しいように思うし、以前より身近に感じている自分がいる。戦争時と災害時との状況を比較しながら述べられているので、かなり難しい内容ではあるが、理解ができやすくなっている。人(国民)がいての国(国家)なのだと思うが、戦争時は、国(国家)のみが優先されるように理解した。国家といいつつも、そこにぶらさがる極一部の人のために・・と、見えてしまうのは何故だろうか。2026/04/08
どら猫さとっち
20
戦後から今年で80年。これからも平和でいられたらいいが、どうなるかわからない。戦争でいちばん奪われ犠牲になるのは、人々の暮らしであり、生命である。そんなとき、法律は守ってくれるのか、その保障はあるのか。法制度から読み解く戦争と平和についてが、ここにある。思えば集団的自衛権が閣議決定したのは、11年もの前。戦争ができる国といわれたその頃は、本当に不安だったが、今のほうがより戦争の色が濃く見えるのは、皮肉なことだ。2025/09/03
sk
8
戦争があったら法制度は守ってくれない2025/07/19
pppともろー
7
緊急事態(災害・戦争・感染症など)で国民を守る法的な根拠について。自衛隊が守るのは国家であり国民ではない。過去の事例から、日本の憲法に緊急事態要項を入れることはとても危険。2025/09/26
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