内容説明
高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。ある放課後、図書室の返却本の中に押し花の栞が挟まっているのに気づく。小さくかわいらしいその花は――猛毒のトリカブトだった。持ち主を捜す中で、ふたりは校舎裏でトリカブトが栽培されているのを発見する。そして、ついに男性教師が中毒で救急搬送されてしまった。誰が教師を殺そうとしたのか。次は誰が狙われるのか……。「その栞は自分のものだ」と嘘をついて近づいてきた同学年の女子・瀬野とともに、ふたりは真相を追う。ベストセラー『本と鍵の季節』(図書委員シリーズ)待望の続編! 直木賞受賞第一作。
目次
第一章 栞と花
第二章 栞と毒
第三章 栞と噂
第四章 栞と嘘
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
661
冒頭から色々不穏な空気を纏っており、途中からは『全員、嘘つき』というキャッチフレーズが思い浮かぶほどに、登場人物全員に裏の顔、というか裏の事情が設定されている。堀川・松倉の設定が"信用できない語り手"として上手く活用されており、これは続編でも応用が効きそう。しかし、個々のエピソードに目を向けると、随分と投げっぱなしのまま終わってしまった物も多く、ラストも唐突に訪れた印象。今後の作品でフォローアップがあるのだろうか。強烈な存在感を示していた瀬野さんは続投しそう。ウッチーもきっとまた出てくるはず。2025/07/06
ALATA
159
ちょっとニヒルな松倉と何事にも慎重な堀川の図書館委員の学園ミステリー第二弾。図書館員の仕事に返本チェック?というのがあるらしい。そして、二人がたまたま見つけた栞は毒性のある危険なものだった。そこから始まる不幸な事件と小さな違和感が連綿と続く。いつもながら米澤さんの紡ぐ物語は面白い。ここにも出てくる「木を隠すなら森の中」。小さな嘘を何事ごともなかったようにスルーすることはいいことなのか?私はわからない★5※古書店で買った本に挟まれている栞やレシート、メモなど意外と楽しみにいている自分がいる(^O^)2026/05/23
dorimusi
108
今回は長編。毒草の押し花の栞にまつわる謎の話し。登場人物少なくて、会話劇みたいな感じ。米澤穂信の特徴だと思うけど、主役3人のキャラはかなり好き。ちょっとそれぞれに毒というか闇ありげな感じも、嫌な面も見えてるところもある意味リアルな気がする。今作はほかの学生モノより毒というか闇というか強めなきがする。 栞の謎がメインなので、毒殺されかけた教師とかいろいろ投げっ放しで終わる。エピローグがあった方が読後感よくなる気もするけど、これもこの作者らしさな気がする。続きも出てくれると良いんだけど。2026/04/10
キムチ猫屋
98
事件だ!大人びた言葉遣い、一つずつ真相に近づいていく、隠れた嘘、傷つきながら今を受け止める。一つ一つが印象深い。松倉はどんな人なんだろ、時折匂わせるから気になる。いつか彼の話も読んでみたい。高校生なんだよなぁと何度も思い返すくらい、オトナっぽいんだよな。良いわ、堀川次郎と松倉詩門。本の好みは遠いけど😅2026/03/14
涼
94
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2025/09/post-0f8178.html 【本と鍵の季節】の続編です。 それにしても、トリカブトが普通に花壇に植えてあるって怖いですね。2025/09/14
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