内容説明
黒船来航に揺れる幕末。榎本釜次郎(武揚)は、幕府要人の蝦夷地視察に随行した後、新設の海軍伝習所に入所。操船、蒸気機関等の技術や語学を研鑽し、子供の頃より興味を持っていたオランダ留学を果たす。欧州の地で近代国家間の戦争を目の当たりにした釜次郎は、自国である日の本とあまりに違う列強諸国の有り様に驚愕する──。著者の代表作であり、新田次郎文学賞受賞作、そして歴史文学の金字塔を後世に残す愛蔵版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エピファネイア
85
激動の幕末維新を駆け抜けた榎本武揚の生涯を描く大作の一巻目。榎本の青春時代が描かれる。と言っても普通の青春を謳歌することは時代が許してくれない。10代にして蝦夷地、樺太の巡視に随行。その後は長崎海軍伝習所で蒸気機関や化学を学び、20代後半はオランダに留学。研鑽を重ね自ら設計した軍艦を率いて30歳で帰国。勝海舟と榎本の微妙な関係など初めて知ることが多かった。日本海軍は政治屋勝のせいで優秀な技術者を活かせなかったのか。オランダ留学中に榎本が仲間と撮った写真が残っているが、洋装に身を包んで凛々しく写っている。2025/05/03
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