内容説明
「私はキリスト教に有罪の判決を下す。」
「私以前にはいかにいっさいの物事が逆立ちしていたかについて、手取り早く知りたいと思う方がいたら、まずこの本から取り掛かって頂きたい」(『この人を見よ』より)
「ニーチェは歴史を頭から否定し、またいちばん最後から否定する」(吉本隆明、本書解説より)
ニーチェ最晩年に書かれ、彼の否定の系譜をたどる二作品を収録。キリスト教世界における神、真理、道徳、救済を否定し、ソクラテス、プラトン、カントを否定し、いま生きる現実と身体の価値を見つめなおす、いわばニーチェによるニーチェ思想の概説書。
一九九一年「イデー選書」より吉本隆明の解説を再録し、三島憲一書き下ろしの解説を追加し、ニーチェの入門書としても読むことができる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tenouji
12
実はニーチェ著書は初めてで、楽しみにして読んだのだけれど…結構、表現がクドいなニーチェw。これが、売りなのかもしれないが、一度に読むと、疲れる。この本から始めたのが間違いかもしれませんがw。2025/06/18
アンパッサン
4
旧教から受け継いだキリスト宗門の形状を保つため、倫理や道徳(僧侶が思う、そうあると都合がいいんだわ「教会」的にはっていう)により縛りをかけて飼いならす手法にニーチェ先生はお怒り。キリスト本人がなしたことは認めてるけど、その後弟子らが都合よく吐いた「あのお方は…」話には組織防衛が働いとるやろ、オイ! ってな感じかな。大変読みやすい。読んでてもすぐ忘れちゃう私でも、また読みだすとほうほうなるほど、戒め、警句に感心する。仏教、マヌ法典の視座も面白い。さて読み指しの「ツァラトゥストラ」、はよ読まんと順序が逆やで。2025/05/24
Go Extreme
3
デカダンスの表現を変えただけ ソクラテスは誤解 改良道徳は誤解 反自然的道徳は生の本能に逆行 戦いの放棄は偉大な生活の放棄 良いものは本能 良いものは軽やか必然的神聖 行為者の忍び込み 偽金づくりが心理学の原理 精神の自己保存本能の欠如 目的も手段も喪失 自己教育した教育者の必要性 刺激への抵抗力の欠如 理想化は主要特徴の強調 休みなき変貌 弱者による強者支配 病んだ無意識と病んだ文明 自由は本能退化の証拠 デカダンスへの段階的深化 信仰は偽なるものからの目隠し 2025/05/11




