白魔の檻

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白魔の檻

  • 著者名:山口未桜【著】
  • 価格 ¥1,899(本体¥1,727)
  • 東京創元社(2025/08発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488029326

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内容説明

研修医の春田は実習のため北海道へ行くことになり、過疎地医療協力で派遣される城崎と、温泉湖の近くにある山奥の病院へと向かう。ところが二人が辿り着いた直後、病院一帯は濃霧に覆われて誰も出入りができない状況になってしまう。そんな中、院内で病院スタッフが変死体となって発見される。さらに翌朝に発生した大地震の影響で、病院の周囲には硫化水素ガスが流れ込んでしまう。そして、霧とガスにより孤立した病院で不可能犯罪が発生して──。過疎地医療の現実と、災害下で患者を守り共に生き抜こうとする医療従事者たちの極限を描いた本格ミステリ。2025年本屋大賞ノミネートの『禁忌の子』に連なる、シリーズ第2弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

335
山口 未桜、、2作目です。『禁忌の子』に連なる、シリーズ第2弾、著者の医師としての得意分野に、本格ミステリの色んな要素を詰め込み過ぎた感があります。しかし地域の医療格差、産婦人科の質量共の不足、医療業界は、様々な問題を抱えています。 https://special.tsogen.co.jp/byakumanoori2025/10/07

パトラッシュ

333
医師探偵城崎のシリーズ第二弾は、危機が迫る孤立した館での連続殺人というミステリ界最大の難舞台に挑戦した。地震でスマホも使えない過疎地の病院に、噴出した有毒ガスが押し寄せつつあるとの設定が秀逸だ。薬も食も失われ追い詰められる医師や看護師が、入院患者を必死に助けようと奔走する姿と事件の謎解きが重なり強烈なサスペンスを生み出している。単純な館ものではなく地方病院経営の難しさや医療過誤、医師たちの過去など錯綜した人間関係が絡む破滅寸前の病院で、城崎がクイーンばりの推理を展開するラストは深いカタルシスに満ちている。2025/09/26

bunmei

247
デビュー作『禁忌の子』でブレイクした、山口未桜の第2弾。今回は、北海道の山奥にある総合病院で起きた連続変死事件と、濃霧と硫化水素によって外界と遮断されて緊迫する医療現場を描いた、クローズトサークルミステリー。また、著者が医師を務めながらの二刀流作家ということで、医学の知識を活かした医療ミステテーともなっている。地方医療における、過酷な勤務実態が浮き彫りになっていくと共に、過去の医療ミスが、今回の事件に絡み合っている事が明らかになっていく。研修医の春田芽衣と医療支援派遣医師の城崎響介が事件の謎に挑む 2025/09/16

ゲンタ

224
病院に閉じ込められている87人、全ての人にフルネームがあって、医療現場の臨場感もすごくて、おもろかった!というのが1回目読了の感想。2025/08/28

FUKUSUKE

216
【サイン本】城崎先生が再び事件に巻き込まれる。それだけ聞いても楽しみなのだけれど、登場人物がしっかりと描かれていて、まるでドラマを見ているかのような気分になれた。今回は濃霧に閉ざされた北海道の地方病院が舞台。そこで第一の死者がでるのだが、死因は温泉地ならではの硫化水素ガスによる中毒死。その後、地震が発生し、病院全体を有毒ガスが覆いはじめる。閉ざされた世界で続く殺人事件……。テレビで山口未桜さんと一緒に出演した朝比奈秋さんが話していた内容が頭を過る。地方医療、労働環境等の社会問題も描かれていて学びもあった。2025/09/04

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