講談社現代新書<br> 「書くこと」の哲学 ことばの再履修

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講談社現代新書
「書くこと」の哲学 ことばの再履修

  • 著者名:佐々木敦【著】
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  • 講談社(2025/06発売)
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  • ISBN:9784065401347

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内容説明

読み終えると、なぜか「書ける自分」に変わっている!
37年間、書くことで生きてきた著者が明かす、技術よりも大事な思考と実践。

書くことは考えることーーあなたはなぜ「書けない」のか?

千葉雅也氏、推薦!
「より自由に書くための基礎理論がここにある。
 僕も何度も読み返すことになるだろう。
 何かを書こうとするすべての人にお薦めする」

<本書の内容>
第一部 「書けなさ」から脱出するためのマインドセット/マインドハック

第一講 日本語を「外国語」として学びなおすこと
第二講 「ことばにできないもの」はどこにあるのか?
第三講 書いてはならない?
第四講 上手な文章、下手な文章
第五講 ことばの多様性
第六講 ロジックとレトリック
第七講 話し言葉と書き言葉
第八講 反射神経について
第九講 スローライティング
第十講 ことばと思考

第二部 書き終えるまで

第十一講 書き始めるまえに
第十二講 書き始めるために
第十三講 書き進めるために
第十四講 書き続けるために
第十五講 書き終えるために
第十六講 書き終えたあとに

補講一 人称について
補講二 外国語について
「書くこと」の倫理について──あとがきを兼ねた補講三

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ねこ

89
本書は書くことに対して困った事態から抜け出すために書く技術より書ける状態に自分を変成させるための思考法を伝授するマインドセットの本。なんだか私でも書けるかもしれないと思わせてくれる本でした。本書の中での「書くこと」とは言及されていませんが文章を書いた対価として収入を得る人々つまりプロと感じました。また、「ことばと思考」で著者は四六時中、考えていることを意識しているだけではなく、脳内にいつしかそこに「聞き手」が居て語りかけているように話している。それは外部出力の予行演習をしている感じとありビックリです。2025/09/21

うえぽん

50
大学やNPOでも教鞭を執る批評家が、ことばや言語表現について理論と実践に分けて解説。語り得ぬものも沈黙せず、「ことば未満」と「ことばの芽」との相互作用から「書きえないことも書く」ことを説く。読みやすさのみを追求せず、読みにくさ、クセを魅力に転化することも推奨。実践編は小説中心だが、最初の一文の重要さと、結末は世界の終わりではなくむしろ始まり、との指摘は、自分が非小説文を書く際にも応用が効く。補講の外国語に係る論考も何気なく気づいていたことだが、村上春樹が小説の一部を英語で書いて和訳したエピソードには驚き。2025/10/05

ころこ

47
本書は読者が書くことに躓いたときのアドバイスとして書かれているが、著者の批評を読んだことのある読者ならば、著者の一連の本の改題として読むことができる。著者の文章の特徴は、第8章に書かれているように即興性にある。一度書いたら直さない。直すくらいなら新しいものを書く。読むものに対しても、同じ本を繰り返し読むよりも、できるだけ新しい本を読むという戦略が明確だ。演劇では岡田利規、小説では保坂和志や磯崎憲一郎。言い間違いや言い換え、口ごもりが思わず発せられたように、実は計算して書く。著者の出自が音楽批評であるように2025/08/10

kuukazoo

16
元々がクリエイティブライティングをしたい人向けのレクチャーをまとめたものらしいので、分かりやすく訴求力のある文章を書くよりも、頭の中にあるモヨモヨした何かを言語化したいがどうしたらいいかわからない、何から書き出せばいいかどう書き進めばいいかわからないといった「書けなさ」への向き合い方へのアドバイスが主な内容。自分の文体のクセというのは、自分なりのロジック&レトリックの表れともいえる。書くという行為じたいが孕む創造の可能性(書くことに限らないけど)はまさにwonder。2025/10/31

すまげんちゃんねる

14
audibleにて視聴。「書くことは、自己表現である」。そんな当たり前の認識が、本書によって粉々に打ち砕かれた。著者が語る核心は、「書く私」と「現実の私」は別人であり、書く行為は自分のコントロールを離れることだという点だ。言葉は一度書かれれば、作者の意図を離れて独立し、勝手に意味を持ち始める。これを「失敗」と呼ぶのではなく、むしろテキストが作者を超えていく瞬間として肯定する。書くとは、自分の思いを伝えることではなく、自分さえも知らない「他者」を言葉によって生み出す、スリリングな冒険なのだ。2025/12/06

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