内容説明
老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構築が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラーがついに文庫化。痛快で新しい冒険シリーズが今始まる。
著者等紹介
上橋菜穂子[ウエハシナホコ]
1962(昭和37)年東京生れ。川村学園女子大学助教授。オーストラリアの先住民族アボリジニを研究中。著書は、『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)の他に、『月の森に、カミよ眠れ』(日本児童文学者協会新人賞)、『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞)、『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)、『夢の守り人』(路傍の石文学賞)、『神の守り人来訪編・帰還編』(小学館児童出版文化賞)などがある。2002(平成14)年巖谷小波文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
抹茶モナカ
824
女性の槍の使い手バルサが、精霊の守り人という立場にされた皇子チャグムを守りながら、旅をするファンタジー。チャグムは苛酷な運命を乗り越え、成長する。30歳のバルサを中年と呼んでいる箇所があって、「ノー!」と思った。中年は、もう少し先!2015/01/14
zero1
815
壮大な異世界ドラマ、ここに開幕!短槍の使い手、バルサは第二皇子チャグムの用心棒を妃から依頼される。精霊の卵を産み付けられたチャグムは帝から命を狙われていた。バルサは皇子を連れ館を抜け出すが、「狩人」が追っていた。死闘を繰り広げるバルサ。チャグムを守れるのか?呪術師トロガイや弟子でバルサの幼馴染タンダ、星読み博士のシュガなど脇役も多彩。人生の勘定ってしてしまう。読者の年齢を選ばない名作。このシリーズを読むことで、私の読書は幅が広がった。その意味で感謝している。全巻読んでいるが再読。「闇の守り人」に続く。2019/05/27
海猫
788
再読。あれ?こんなにアクション激しい内容だっけな。まあとにかくお話を忘れてたおかげで、まっさらな気持ちで楽しく読めた。活劇としてもファンタジーとしても面白く、なぜ以前の自分が一冊目以降読もうとしなかったのかわからない。ちょい説明過多なのが気になる、ぐらいしか言うことがない。んでこのあたりの設定も後々シリーズとして効いてくるんだろなあ、と。ということで今回は続けて読んでいこう。2016/03/18
どんちん
682
アニメの原作を読むか、という軽い気持ちであったが、正直、けっこう奥が深いストーリーで、これほど続編があったとは知らなかった。ファンの皆様、失礼しましたというところだw また、異世界ファンタジーという(と呼ばれる)話を読むのは久しぶりではあったが、とてもスリリングに読むことができた。「子どもが読んでも、大人が読んでもおもしろい物語になったか(筆者あとがき)」、十分になっていると思います。2013/12/01
遥かなる想い
669
綾瀬はるか主演のドラマ化に伴い読了。 異次元ファンタジーの世界は苦手だが、 映像を見た後なので、読みやすい。 バルサが守る王子チャグム..自然と映像が 浮かんでくる感覚は独特で楽しい。 ドラマでは吉川晃司演じる義父ジグロの 存在が韓国ドラマ「チュモン」を想起させたが、 原作はやはりバルサとチャグムの冒険の 物語だった。2016/04/16