内容説明
高1のつぐみは事故により、ひと夏の記憶を失ってしまう。
“あの人”への恋心とともに――。
夕焼け色の眼鏡男子と出会った始業式、合宿練習に明け暮れたGW……。思いだすのは夏休み前の、楽しかった出来事。
そんな時、「つぐみには大切な人がいたんだよ」と親友の真帆に告げられ、心は大きく揺さぶられる。その相手とは……?
なくした記憶と本当の「好き」を探し出す、甘く切ない青春ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白雪ちょこ
6
ボカロ小説で、こんなにキュンキュンさせられたのは初めてだった。 高校生達のまっすぐで、しかしどこか子供らしさが残っている、そんな青春と恋愛模様が美しい表現で描かれており、早く続きをと思ってしまった。 つぐみちゃんは、かなたくんに正直な想いを伝えられるのか。 女同士の生々しいやり取りや、いい感じの悪女感も雪乃先輩にぴったりで、第三者の目線からしたら「絶対に女に嫌われるタイプだろうな」と思うところもある。 時生くんの下手くそな恋愛表現なども可愛らしく、かなた君のまっすぐなヒーロー感も、たまらなく好き。2021/05/15
星野区
2
恋愛ものは普段読まないのですが、原曲が好きなあまり手に取ってしまいました。失った記憶と嘘によって人間関係がややこしいことに。どう収拾をつけるのか気になります。モンブランの登場率が高くて、モンブランが食べたくなる。2023/03/10
ななた*
2
甘酸っぱくて、切ない、少女の不思議な恋が見てて面白いです。友情の闇や、恋に戸惑ったり何かと青春を忙しく過ごしているように感じるけれど、もしかしたらそれが青春なのかななんて考えました。2016/05/31
真波
2
ファンによる解釈の一部に『できちゃった』とあったはずだが…、不慮の事故による記憶喪失…、そう来たか…。設定と後半へ進むにつれて人物相関が複雑になっていくため、割と重たいかなとは思うが…こんなものなのかな…?2016/05/21
ruruco
1
作家買いしたものの、ボカロ小説というのもがよくわからなくて積んでおいた。もともとの曲は知らないけれど、テイストは作者のいつもテイストで、切なさ満載。記憶喪失が自己逃避が原因で、そこから抜け出そうとする主人公、つぐみ。おっとりもどかしいだけの女の子じゃないんだろうなぁ、と期待して一気に下巻まで読んだ。2017/01/09