内容説明
「フマフが家出をしているのです」――〈第六分署〉の世話係・リコからフマフと連絡が取れなくなったことを知ったローグは捜査を開始。
人を殺さないと眠れない体質を持ちながら〈首輪〉の制約によって人を殺せない、七番目の〈魔女〉フマフ。不良たちが集うギャング団を率いる彼女は、街に出没するという怪人退治に乗り出し行方不明になっていた! 子供だけを攫う神出鬼没の怪人〈ポップホップマン〉。フマフの身に危険が迫る中、カトリーヌとミゼリアによる新旧〈相棒〉対立が勃発してしまい――!? 無事フマフの救出なるか?
明かされるフマフの〈呪い〉。かつてのローグを知る人物の登場により、途絶えていたローグの過去の因縁も大きく動き出す! 激動の第3巻!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
26
〈第六分署〉の世話係・リコから、七番目の〈魔女〉フマフと連絡が取れなくなったことを知らされたローグが捜査を開始する第3弾。人を殺さないと眠れない体質を持ちながら、〈首輪〉の制約によって人を殺せないフマフ。不良たちが集うギャング団を率いる彼女が、街に出没するという怪人退治に乗り出し行方不明になってしまう展開で、彼女の身に危険が迫る一方、カトリーヌとミゼリアによる新旧〈相棒〉対立が勃発したりもしましたけど、フマフの印象が変わる過去エピソードや日常の掘り下げがあって、布石をどう活かしてくるのか今後の展開に期待。2025/07/09
なみ
12
人を殺さないと眠れない〈不眠獣〉の魔女、フマフがメインのシリーズ第3巻。 ギャングたちの頼れるリーダーとしての姿や、〈不眠獣〉となった過去のエピソードなど、彼女の知らない面をたくさん知ることができました。 相変わらずミゼリアの存在感がすごかったです。2025/07/11
リク@ぼっち党員
10
案外魔女もピンチに陥るところが、完全に隔絶した存在ではないと教えてくれる。今回はフマフがメイン。 彼女の境遇はかなりしんどいものがあったけど、魔女にしては話が通じる理由がわかった。敵の方がよっぽどイカれてるし、ローグの父親的存在もかなり強烈だった。ローグは良くまともな価値観に育ったな。まぁ魔女と『相棒』になれる程度には歪んではいるんだろうけど。カトリーヌとミゼリアのバチバチなやり合いとかもどんどん増えていきそうだが、今後の魔女たちのワガママな行動がどんな事態を生み出すのか、期待。2025/06/12
椎名
8
フマフ回。魔女の中でもかなりまともなキャラクターだったこともあり事件含めてわかりやすく読みやすい巻だったなと思う。個人的にカトリーヌがどんどん魅力的になっていて困る。相棒という意味で結局のところどこまでいってもミゼリアの立場は揺らがない気がするが、カトリーヌが重くなりまくっている感が。ローグの育ての親も登場し、今後への布石が多そうな内容でもあった。もうひとつ疾走感がほしいところではある。2025/06/18
FFLJAPANter
5
スロースタート気味だがキャラの掘り下げはバッチリ。かなり布石・伏線を仕込んでいるように見える。続く巻で評価が変わってきそう。しかしフマフいいキャラしとるわ……2025/07/01