内容説明
Xで人気の「上馬キリスト教会ツイッター部」のMAROが、聖書のなかで繰り広げられる「残念な人々」の失態を紹介!
「私たちは絶対に正しいし最高!」と調子に乗る人。負けを認められずに、損失をどんどん増やしてしまう人。ダメだと言われるとやりたくなる人。酔っ払って裸で熟睡する人。部下の出世を潰そうとする人。大声で暴言を吐く人。落ち込んでいる人を正論で追い込む人。リーダーになりたがる人……。聖書は「立派な人の立派な行いを書いた本」というイメージがあるかもしれません。しかし、その中には、現代の私たちにとって他人事と思えないエピソードが詰まっています。
聖書とは「人間の残念さの歴史」。人は残念だからこそ救われ、人からも神様からも愛される。2000年前から変わらない「人間の残念さ」を通して自分を見つめ直すとき、きっと悩みや不満、自己嫌悪を乗り越え、生きるのがラクになります。
自称「残念」な著者が贈る、ゆるくて楽しい現代人のための聖書ガイド。
目次
【目 次】
はじめに
第1章 聖書のヴィランたち
私たちは絶対に正しいし最高だ! と思い込む人々 ~バベルの塔~
不適切な性欲を暴走させた「悪の街」 ~ソドムとゴモラ~
負けを認められずに損失を垂れ流す人 ~エジプトのファラオ~
周りからペコペコされないと怒る人 ~ハマン~
スパイを信頼して勝ち戦に負ける人 ~アブサロム~
都合のいい意見だけを聞く人 ~レハブアム~
神に逆らって「多様性社会」を進めた人 ~イゼベル~
究極のモンスターペアレント ~ヘロデ大王~
「あいつ嫌いだよね?」と徒党を組んで誰かをいじめる人々 ~パリサイ人~
目先の利害に囚われて大局が見えない人 ~ユダ~
責任回避のために法を曲げてしまう人 ~ピラト~
宴会で気が大きくなって、後で困る人 ~ヘロデ・アンティパス~
耳の痛いことに耳をふさいで攻撃する人々 ~ステパノの殉教~
良いものには必ず偽物が出る ~バルイエス~
第2章 残念な偉人たち
ダメだと言われるとやりたくなる人 ~アダムとエバ~
人類初の兄弟喧嘩は人類初の殺人事件 ~カインとアベル~
酔っ払うと残念な感じになる人 ~ノア~
保身のために変な嘘をつく人 ~アブラハム~
身内を騙して家の名を奪い取った人 ~ヤコブ~
可愛がられすぎて周りを見下す人 ~ヨセフ~
カッとなってうっかり手が出てしまう人 ~モーセ~
聖書で一番かわいそうな人 ~ヨブ~
英雄もハニートラップには弱いもの ~サムソン~
部下の出世を潰そうとする上司 ~サウル~
不倫スキャンダルで危機に陥る人 ~ダビデ~
晩節を汚した知恵の王 ~ソロモン~
他愛もない悪口に逆上する人 ~エリシャ~
罪もないのに死刑にされた人 ~イエス~
勇ましいことを言って、いざとなると逃げる人 ~ペテロ~
大声で暴言を吐く人 ~大ヤコブ~
自己肯定感の強い人 ~使徒ヨハネ~
疑い深く「証拠を見せろ」と言う人 ~トマス~
「不良」から更生してチヤホヤされる人 ~パウロ~
第3章 残念な脇役たち
神様をごまかそうとして恥ずかしい単語の語源になった人 ~オナン~
欲しいものがエスカレートする人 ~出エジプトの民~
みんなの声に負けてブレてしまう人 ~アロン~
責任を一人では負いたくない人 ~バラク~
謝る相手を間違える人 ~アマサ~
落ち込んでいる人に正論で説教する人 ~ヨブの友人たち~
人の厚意を疑う人 ~ハヌン~
部下の仕事にしゃしゃり出てくる上司 ~ウジヤ~
不倫を繰り返して身を滅ぼす人 ~ゴメル~
自分が何をしているかわからない人 ~イエスをいじめた人たち~
昔の罪人より今の罪人が憎い人 ~バラバの解放を求めた民衆~
パーティのときにキッチンにこもる人 ~マルタ~
リーダーになりたがる人 ~ディオテレペス~
第4章 格言から見る残念な人
カルトに騙されるのはどんな人?
「何者かにならなくては」と焦る人
肩書きや身なりで人を判断する人
「ありのままの自分」でサボる人
正しい人なんて誰もいない
絶対にゆるされないこととは
おわりに