内容説明
最強バディ・右近の切ない過去が明らかに
“江戸の天才カラーコーディネーター”お彩が大活躍!
若紫、路考茶、深川鼠、桜鼠、紅梅色……
江戸の色彩の奥深さが話題!
感動と勇気をもらえる大人気シリーズ待望の最新刊。
お彩にライバル出現!?
塚田屋の三男坊・右近に呉服の色見立てに駆り出されたお彩は、天性の色彩感覚を武器に評判をとる。
だが、相模屋にも美貌と若さと教養を兼ね備えた千代という色見立て役が現れる。
二人は七夕に色見立ての腕を競い合うことに。
一方、妾腹の右近を疎んじる長兄の蘇芳が京都の本店からやって来て、お彩に京風の嫌味を連発。
しかし、一本気な江戸っ子のお彩は嫌味に気づかず……。
色のことになると寝食忘れる江戸っ子・お彩
煮ても焼いても食えない京男・右近
最強バディ・右近の切ない過去も明らかに……。
「星合いの空」「焦がれ色」「今は昔の」など五篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
156
相模屋との七夕をテーマにした色見立て対決あり、苅安もタジタジになる長兄の蘇芳がやって来て、てんやわんやの大騒ぎになったりのシリーズ第四弾。蘇芳の右近に対する態度が徹底してて、いくら異母兄弟とはいえ、そこまでかやるのか。右近も良く我慢できるなと。右近、そんなに好きでなかったけど、ちょっと右近を見直したというか、見方が変わった。右近の子供の頃もわかったしね。それにしても塚田屋の三兄弟は面倒くさい。そんな三兄弟に彩が奮闘するんだから大したもんだ。色見立てはもちろん勉強になるが、錦絵についても勉強になった。2025/07/04
タイ子
87
シリーズ第4弾。江戸のカラーコーディネーター・お彩にライバル出現。「塚田屋」のお彩に対して「相模屋」のお千代・19歳。これだけでもお彩は腰が引けそうになるも負けてられない。七夕にちなんで2つの店を競わせて売り上げを図ろうというもの。商売とは何につけアイデアが勝負。勝敗の如何はさておき、お千はその後お嫁入りであっさり仕事から身を引くことに。塚田屋の京都の店から長男が急にやってきたから大変。小憎らしい苅安がたじたじとなる姿に胸のすく思い。三人三様何だか面白い兄弟。京都の親父さんの存在も気になりつつ続編まで。2025/07/01
ツン
67
長男が京都からやってくるお話。都風の皮肉が兄弟たち(とその妻)には突き刺さるけど、江戸っ子のお彩には全く通じないのはおもしろかったです。2025/06/29
真理そら
55
江戸時代の色見立てという楽しいテーマのシリーズだが、人間関係がもう少しワクワクする展開だといいなあと思う読者である。京紫の右近もかなりめんどくさい男だと思っていたが、江戸店の主・次兄刈安はさらにめんどくさい男だなあと思っていた。今回は京の本店からさらにめんどくさい長兄・蘇芳がやってきた。京都流のもったりした皮肉が江戸っ子のお彩には全く通じず…。お彩の父の仕事に転機がくるのか、京から3兄弟の父がやってくるのか、シリーズ5巻ではいろいろ動きがありそうな雰囲気で終わった。2025/06/12
がらくたどん
54
当初は「色見立て」バイトに乗り気じゃなかったお彩さんだが次第に「自分の居場所」としての矜持も愛着も。夏に向かい高級呉服の売り上げが落ちる時期に生粋の江戸発祥中堅店が「色見立て」を始める。両店の七夕競演で幕開けの第4巻は、なんと京本店から長兄が視察に訪れ江戸店は塚田家三兄弟が揃い踏み。ぐうたら達磨とはしっこい狐だけでも面倒な仕事場に筋金入りの「いけず」京男・気難しいひょっとこ鮒兄さんが加わって、江戸っ子お彩さんの堪忍袋は耐えられるんだろうか?人は嫌でも物語を纏って生きる。できるなら噺の筋は己自身で綴りたい♪2025/07/18
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