中公文庫<br> 化物園

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中公文庫
化物園

  • 著者名:恒川光太郎【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 中央公論新社(2025/05発売)
  • 処暑の候!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~8/23)
  • ポイント 225pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122076549

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内容説明

「私は人ではありません。数百年を旅して回り、メンタマグルメに興じています」

公園の雑木林を狩り場に、人間のメダマを狙う《猫》。
かかわったものに呪いをかけ、どこまでも追いかける《蛇》。
甘言で家を乗っ取り、金だけさらっていく《狐》。

古今東西、人間の陰に生き、喰らい、時に育てる化物たち。
その醜くて愛おしい姿を、とくと、ご覧あれ!

醜悪、異様、狡猾、艶然――。
恒川光太郎が描く、身の毛もよだつ究極のホラー七篇!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

102
恒川さんの文庫本最新刊で、あと恒川さんの未読の本は単行本2冊を残すのみとなりました。この本は表題にもあるように何かに化けた動物などが出てくる7つの短編が収められています。猫や蛇、狐などが出てきます。初めのほうの作品は人間のいやらしさが見方によってどうなっていくのかが示されています。恒川さんらしさが出ているのかと思いますが一番印象に残って読み終わってよかったと感じたのは短編としては長い最後の「音楽の子供たち」でした。2025/11/11

眠る山猫屋

57
不穏で未明な物語群。キーワードは〈動物〉なのだろうか。すべからく動物みたいな化け物なのだが。人間の業を見極め、或いは意味も無く人間に纏わり憑き、人間を喰らう。肉体をそして魂のようなものを。それらに目をつけられる人間たちは、大概ろくでもない事をしでかしていたりするのだが、まるで動物のように狩りをする化け物たちは無慈悲で残虐だ。生態系のアイロニー?人間が頂点ではない、そんな世界観は、それでも何故か魅力的ですら在る。現代日本からかつての東南アジア、空想の彼方まで。人という種を見極めている存在たち。2026/02/24

アッシュ姉

52
待望の恒川さんの最新文庫を購入。書店で目立つ位置に並べられていて嬉しい。本を開くだけでワクワクするのは恒川作品ならでは。トップバッターの「猫どろぼう猫」は猫ミスでも読んだが、コントのような展開とブラックユーモアがツボすぎて何度でも読み返したくなる面白さ。邪悪、怠惰、傲慢、残虐、悪の純度が高い短編が続いて闇に引き込まれるようだったが、終盤にかけて幻想性が強まり、映画を観ているような、壮大な旅をしたような気持ちに。ラストの「音楽の子供たち」は圧巻。恒川さんの頭の中を覗いてみたい。早くも次の新刊が待ち遠しい。2025/09/10

ざるこ

32
7篇。自然と同化し時間をかけてその場に溶け込み目に見えぬ何かに変貌する。それが「バケモノ」と言われるモノ(者)ではないかと想像を巡らせる。蛙の卵や海月を大量殺戮していた自身の子供時代を思い出し、あの残虐が私の奥底にも眠ったままでいないかと「胡乱の山犬」のリアルな迫力を肌で感じて血の気が引く。ひとの思念から生まれたであろうバケモノが自身の存在に疑問を持つ「音楽の子供たち」に至り、侘しさとも寂しさとも感じるラストに不思議な充足感を覚えた。メンタマグルメに興じるケシヨウの白昼の惨劇は戦慄!サバ虎猫おそろしや…。2025/06/12

スカラベ

27
久々に文庫版での恒川作品を読了。帯の一文「人間はおもしろい。だが飼ってはならぬ。」は、短編を読み進むうちに、最後の『音楽の子供たち』の中で、妖精に近い存在となったものが口にする。かつては人を食べていた化け物が、今度は人間を“飼う側”になってみようとする。『胡乱の山犬』では、幼いうちは可愛がるが、成長して制御できなくなると捨ててしまう・・・そんな人間の身勝手さが重なって見えた。それぞれの作品に現れる化け物の姿や登場人物自体の不思議さは実に幻想的。動物園で動物を飼うことの是非などいろんなことを考えさせられた。2026/08/20

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