内容説明
『となりのトトロ』から『思い出のマーニー』まで。アニメーターとして、スタジオジブリの作品を支えた著者・舘野仁美による回顧録。
記憶の中にある宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサー、そして高畑勲監督、スタッフたちとのエピソードをつづる――。
文庫化にあたり、著者の新たな挑戦を書いた近況報告を収録。
〈序文〉鈴木敏夫〈解説〉万城目学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデキ
40
文庫化されて再読してしまいました。 スタジオジブリのスタッフだった舘野さんのジブリの思い出を語った作品です。 フリーとして関わった時代からジブリの会社体制の変更で退社されるまでです。宮崎・高畑・鈴木という巨頭から の教えとプレッシャーをやさしい表現で表されています。 どこの業界でも裏方として支えられている方は、ほんとに凄いなと思っています2025/06/14
こうすけ
24
動画チェックとしてジブリを支えつづけた女性の回想録。鳥の飛び方を緻密に研究して描いてきたアニメーターに、そうじゃない!とダメ出しし、ついには本物の鳥に対しても、おまえ飛び方間違ってるよ、と言い放つ、そんな宮崎駿の凄味と恐ろしさ。2025/06/01
緋莢
18
「スタジオジブリで働いた27年間を振り返って『熱風』で回顧録を連載してみませんか。ついては、『私は宮崎駿のせいで結婚できませんでした』という書き出しで連載をスタートしてください」(中略)「それを言うなら、『私は宮崎駿と鈴木敏夫のせいで結婚できませんでした』のほうが正解だと思います」スタジオジブリで「動画チェック」、「動画検査」と呼ばれる仕事を長年やってきた著者による回顧録 <アニメーターの仕事は、大きく分けると、「原画」と「動画」に分かれます(続く2025/07/15
TSUBASA
16
スタジオジブリで動画担当として携わってきた舘野仁美さんによる、ジブリの内側を語った一冊。そのエピソードは理不尽なものも見え隠れするのだけど、妥協を許さぬプロ集団が自分の仕事に誇りをもって全力でぶつかってる故なのかとも思う。特に宮崎監督とかこだわり強いだろうしシンドイこともあったろうと思うけど、監督を天才芸術家として信じているんだろうなというのが見て取れる。館野さんはジブリを離れカフェ経営の後、若手育成に心血を注いでいるとの由。ジブリの技術や精神を受け継いだ若手がこれからの傑作を作っていくことを願う。2025/09/14
Bo-he-mian
13
スタジオジブリで「動画チェック」という、裏方の中の裏方的な仕事をしていた著者の回想録。ネットで「ジブリの闇を暴いた」なんて感想が多かったので、宮﨑駿や高畑勲への積年の恨みつらみを暴露したブラックな内容かと期待したら、全くゼンゼン…(苦笑)。ジブリの事を知らない奴らが読んでんじゃね? 押井守の方がよっぽど面白く悪態ついてるわい。著者の舘野さんは名作劇場で育った高畑・宮﨑のファンだから悪口を書く訳がない。「監督」みたいな人たちが仕事の中で瞬間的にブチ切れるのは当たり前で、それをもってジブリの闇とは言いません。2025/06/06




