ハルキ文庫<br> 梅、香る 琴子は着物の夢を見る

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ハルキ文庫
梅、香る 琴子は着物の夢を見る

  • 著者名:ほしおさなえ【著者】
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • 角川春樹事務所(2025/05発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784758447225

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内容説明

八王子のリユース着物店「本庄の蔵」で着物査定を担当する本庄琴子は、出張買取のため店主・柿彦の運転する車で、横浜に住む日向菊子の家に向かった。「本庄の蔵では着物についた念を祓ってくれる」という噂が流れており、菊子はそれを聞いて依頼してきたらしい。着物の記憶が見えることを、柿彦以外には誰にも話したことのない琴子だったが、菊子の家で触れた振袖の強い「意志」に、つい……。繊細な手仕事で作られた総絞りの振袖が記憶していた恋の物語。シリーズ第二巻!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

149
こぎん刺し、菱刺しなど、相変わらず着物の知識はわからない。でも面白いシリーズなのは確か。能力を使いすぎて、琴子の体が弱るのが心配。白髪も増えてほしくない。だけど、琴子の家庭環境を考えると、何とかしてあげたいという気持ちはすごくわかる。能力の使いすぎを心配する柿彦は、琴子に対してどんな想いなんだろう。琴子と柿彦の距離感が心地よくも感じるし苦しくも感じる。今回、依頼した菊子さん、真子さんの振り袖を持って、青森まで墓参りしてほしいな。そして、菜摘さん、幸せにね。うーむ、切なかった。泣けた。2025/06/01

mayu

48
シリーズ2作目。着物のもつ記憶を見ることができる琴子と、そのために消耗する琴子を案じる柿彦。琴子も辛い記憶を抱えていると知れば、何もせずにはいられないのだろう。今回は黒い総絞りの振袖。夢を叶えられる人も、本当に愛する人と結ばれる人も少なくて、どこかで現実と折り合いをつけながら生きている。力はありつつも不器用で夢を諦めた彼と、彼を愛していたけど別の人と生きる道を選んだ彼女。大切だったはずなのに、真っ直ぐだった時代だからこその傷つけあったままの別れが切ない。浄化された着物が、想いが受け継がれ良かったと思う。2025/06/15

よっち

25
八王子のリユース着物店「本庄の蔵」で着物査定を担当する本庄琴子が、出張買取のため店主・柿彦とともに横浜に住む日向菊子の家に向かう第2弾。本庄の蔵で着物の念を祓ってくれるという噂を聞き依頼してきた菊子。彼女の家にある振袖に残る、娘と大学時代の漫画家志望だった想い人の褒め言葉や恋、思い切ることができなかった覚悟や、愛していたけれど別の人生を選ぶことになった記憶を知ってゆくなかなか切ないエピソードでしたけど、理由があったとはいえこれまで柿彦以外には誰にも話したことがなかった秘密を彼女に教えたのは驚かされました。2025/07/15

kayo

24
泣けました。本疋田の黒い総絞り見てみたい。表紙の絵が絞りですね。人の手が生み出した美しい振袖に残る持ち主である真子の記憶を、琴子は着物の夢から読み解いてゆく。振袖を着る喜び、若き頃の想い人からの照れるような褒め言葉、叶わなかった恋、決められなかった覚悟、様々な後悔。切ないお話でした。琴子を支える従兄弟の柿彦、登場が増えてきた須崎、いい人たち。お話続きそうと思っていたら、次回作が8月に出るそうです。楽しみ。2025/06/12

アボガドみよ

16
こちら、シリーズの2巻だったのですね。( ̄▽ ̄;)読み始めても気がつかず、スイスイと読んでいたら、半分くらいで、「ん?」と(笑)一巻読みます!今回は着物ですね。着物に持ち主の気持ちが入り込む。。。って、もう現代ではなさそうです。2025/08/13

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