内容説明
運命の女神から間違って死なせたお詫びに、憧れの「主人公(ヒーロー)」に転生させてもらった青年・熱海(あたみ)憧(しょう)。ヒイロという第二の生で主人公ライフを開始するが……?
「え、彼が望んだのはヒイロというキャラで無くて、ヒーロー、つまり主人公!? どうしましょう、彼の転生先、主人公とは真逆の悪役モブなんですけど……」
更に転生先は病み展開満載の鬱ゲーだった! そうとは知らないヒイロの「主人公ならこうする!」ムーブにより本来の女主人公がヒロインにされ、破壊の権化となるキャラは改心し――気づけば鬱シナリオも黒幕の思惑も狂いはじめ……!?
自称主人公の悪役モブが無自覚に鬱ゲー世界を救う勘違いファンタジー、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
21
運命の女神から間違って死なせたお詫びに、憧れのヒーローに転生させてもらった青年・熱海憧。ヒイロという第二の生で主人公ライフを開始する勘違いファンタジー。うっかり女神の手違いで間違って死んだ挙げ句に、病み展開満載の鬱ゲーに「ヒイロ」という名のモブキャラとして転生してしまう主人公。けれどそうとは知らないヒイロの主人公ムーブによって、本来の女主人公がヒロインにされ、物語の改変が進んでいく展開で、努力を続け諦めない姿は周囲のキャラたちも変えていって、鬱シナリオや黒幕の思惑も狂わせていく結末はなかなか良かったです。2025/05/26
サキイカスルメ
10
主人公が目指してるのは英雄ですね。本来は鬱ゲーモブキャラポジションな彼が、人間性とおかしな程の努力によって英雄になることはできるのか、というのが面白かったです。ゲーム転生だけど、転生者本人はそれを知らないのが新鮮でした。ゲーム主人公の女性との出会いも「強いライバルとの出会い、ワクワクするぜ!」なの笑った。同室者の彼のゲーム未来と、ヒイロによって変わった展開もよかった。神さまたちサイドでゲームの方の展開を提示、そこからどれだけ変わったのかという描かれ方も面白かったです。2025/07/02
真白優樹
9
運命の女神の手違いで死んでしまった青年が、これまた運命の女神のミスで殿堂入り鬱ゲー世界の悪役モブに転生し始まる物語。―――信じる心と諦めぬ芯が、運命を壊し往く。 悪役モブなのに気付かず、おバカだけど愚直に真っ直ぐに。そんな主人公の泥臭い頑張りが熱い物語であり、心から熱くなれる物語である。まだ序章も始まったばかり、黒幕の思惑は未だ終わらず。運命の大河の中、まだ懸命に飛ぶ羽虫に過ぎぬ彼は、運命を覆せるのか。その折れぬ心は、どんな運命の変革をこれから導いていくのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。2025/06/04
史
2
チンピラ系モブキャラ転生。セリフが面倒くさそうですね。女神の勘違いからベリーハードな世界に行って、それでもヒーローを貫こうとする姿は魅力的でありましょう。イラストはクセが強いですね。そこらへんが続きが出るのか出ないのかあやふやなところか。出たら読みますがしかし……。好きですねぇ。2025/07/09
菊地
1
自身をヒーロー(主人公)だと勘違いしたまま進む悪役転生もの。 チンピラムーブ(になってしまうところ)はそこまで好きじゃなかったけど、どこまでも真っすぐなところは良かったと思います。 類似作品を読み続けている結果、この系統の作品を読んだ時の感動が鈍化している実感はある。自業自得。2025/06/03