黒い空

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黒い空

  • ISBN:9784488011475

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内容説明

レイキャヴィク警察の犯罪捜査官シグルデュル=オーリは、友人から厄介な相談を受けていた。妻の姉夫婦がいかがわしい写真を撮られ、それをネタにゆすられている。表沙汰にならないように写真のデータを取り戻してほしいというのだ。恐喝者である女性の家に行ってみると、女性は頭から血を流して倒れており、シグルデュル=オーリ自身も何者かに殴られて昏倒してしまう……。犯罪捜査官エーレンデュルが行方不明のなか、同僚のシグルデュル=オーリが自らが巻き込まれた殺人事件の捜査を進める。北欧ミステリの巨人の人気シリーズ第8弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

125
待ち遠しい一冊。お約束通り、エーレンデュル不在、同僚シグルデュル=オーリ主役のシリーズ第8弾。オーリが友人から表沙汰にはしたくない恐喝の相談を受けたことから事件が始まるストーリー。前巻のエリンボルク同様、やっぱり彼もいろいろ抱えていて、母や元妻への小さな鬱屈の数々に彼への親近感が増した。事件は複雑さを纏いながらとにかく地道に真相へと近づく感じ。過去に登場していたらしい人物の苦しみも交えられて、最後は事件のテーマの一つが重さを伴って沈み込んできた。エーレンデュル復活が待ち遠しい。彼が醸し出す陰鬱さが恋しい。2025/07/23

キムチ

65
2008年のアイスランド 国家規模の経済破綻が背景〜うーん、そう来るか。20年近く前 我国バブル後の狂乱がそういや…蘇る。ギリシャの破綻騒ぎが表面化されニュースになっていたがこの国もとは。表題はそんなこんなも含めてのブラック?主役級不在とは言えこの分量でシグルデュルの個人プレイが泡の様に次々と起きる中身もかなり黒…父親より妻との冷え冷えはリアル。個人的にだがラスト80頁で情けない悪どもの恨み辛みが吐き出されるのは滑稽と言うか「世界中何処も」欲まみれがほざく中身は同じだな。この国らしい性虐待もきっちり背景に2025/07/28

yukaring

60
シリーズ第8弾はシグルデュル=オーリが主人公。エーレンデュル不在の中、多発する事件に強い正義感を持って取り組むシグルデュル。いつもと違った角度から彼を見られてとても興味深かった。「身内が恐喝されている」と友人に相談を受けた彼は恐喝者の女性の元に向かうが彼女は何者かに襲われ瀕死の状態。彼女の身辺に漂うアイスランドの経済界の闇やアルコール依存症の男が子供時代に受けた虐待の記憶と復讐。どれも重く哀しい結末を想起させるが彼は誠実に立ち向かう。相変わらず等身大に描かれる登場人物達の悲哀がこのシリーズの魅力だと思う。2025/08/29

星落秋風五丈原

42
児童虐待など暴力を多く取り扱ってきたシリーズで、今回は経済犯罪が取り上げられている。日本でも好景気の後にバブル崩壊があったが、アイスランドでも実際に2008年経済破綻が起こっている。欲に取りつかれた人たちが、次第に社会規範も善悪も踏み外していく恐ろしさは、国を選ばないようだ。原題もこの事象に起因したものとなっている。 2025/07/28

papako

39
楽しみにしていなシリーズでしたが、シグルデュル=オーリがメインでした。ベルクソラとの子供をめぐるやりとりで、なんだかいけすかないと思っていたけれど、今作を読むとちょっと理解できた。遅すぎた反省だけど、次の出会いがあるといいね。事件は複雑に見えたけど、解きほぐしてみるとシンプルな構造。『一番ひどい目にあうのは子供なんだ』こと言葉がこの物語の核でしたね。強欲は世の常なのか。裁きがくだることを。アンドレスを必死に探したシグルデュル=オーリを見直しました。次はエーレンデュルに会えるかしら。2025/07/28

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