二見時代小説文庫 《唐狐》参上！ - 盗っ人から盗む盗っ人１

著者名：藤水名子

二見書房（2025/06発売）

• ISBN：9784576241081

内容説明

町を騒がす盗賊一味を狐面の四人の男たちが音もなく眠らせる！

屈指の廻船問屋《井筒屋》が、盗賊に皆殺しの目に遭う。
一人息子と手代が生き延び、目立たぬ小間物屋を開くが、闇に紛れる彼らの正体は？

見事な連携で金箱を積んだ荷車を引く黒装東の男たちが、不意にバタバタと倒れ込んだ。一瞬後、同じ黒装束に夜市で売られる狐の面をつけた四人の男たちが現れ、引き手のいない荷車を誘導しつつ闇に消えていった。《唐狐》の仕業だった。盗賊に両親と奉公人を皆殺しにされ、生き残った廻船問屋の一人息子と手代が、小間物屋を表稼業に、新手の盗っ人稼業に手を染めたのだ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[taku]

盗賊に恨みをもつ４人組の盗っ人物語。それぞれに事情を抱えつつ、盗賊退治。設定もいいが、登場人物の心情もうまく描けているし、構成も惹き付けられた。次巻が待ち遠しい。

2025/04/13

[goodchoice]

筋立てと設定は意外性があり、それなりに楽しめる。が、少しパンチに欠け、読んでいて少々退屈感が否めない。

2025/04/05

[かぼす]

3.8

2025/02/10