内容説明
白い原野に散らばる無数の人骨。執拗な爆撃で指の爪の大きさにまで砕かれた骨片のひとつひとつが、かけがえのない人生を宿している。戦場で重傷の少年を抱えて走った兵士。相撲大会の出場記念メダルで望郷の念を慰めた兵士――かつての激戦地から家族の待つ故郷へ、あらゆる手段を尽くす夫婦が綴る、心震わす「奇跡」の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みさと
2
沖縄に長期間住み込んで遺骨収集に取り組む夫婦の手記。今も掘り続けている。何十年も取り組んできた地元の先達の背中を追い、いつしか自分たちが最前線で活動を続ける。誰の遺骨なのか、誰の遺品なのか、かすかな手がかりをたぐり寄せ、かつて生きた人の存在と、帰らぬ人の帰りを待ち続ける遺族を探し出す。何年かかっても。そして、そんな彼らを慕い、若者たちが遺骨収集に取り組み、遺族を必死で探し、遺骨や遺品を肉親の元に返している。読みながら胸が苦しくなり、目頭が熱くなる。戦争は何十年たっても終わることがないことを思い知らされる。2025/12/09
uretihsia
2
沖縄戦の遺骨遺品を納める方々の本 普段は仕事をし、無償での行為 所々で語られる沖縄戦が痛ましいなんてものではない 平和は絶対に守らないといけない2025/07/14
Humbaba
1
時間が経てばどのようなものも風化してしまう。時間だけは何に対しても平等に経過するので、例えそれが解決していないものだったとしても時間が経過するにつれてどんどんわからなくなってしまう。それでもまだ現在であれば、その時代を生き抜いてきた人と話をすることもできる。それによって当時の状況を調べ、本来変えるべき場所に返してあげるということも可能になる。2025/12/18
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/bd378159-3abe-409c-9fb0-3bb9b3a6e8cd 2025/07/20
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