ハーパーコリンズ・ジャパン<br> 黒猫のいる回想図書館

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ハーパーコリンズ・ジャパン
黒猫のいる回想図書館

  • ISBN:9784596962737

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内容説明

「人生最悪の日ですか?」

街角で黒猫に訊かれたら、
それは不思議な図書館への招待――

結婚式を目前にして恋人に振られた千紗は、同時に仕事も住む場所もなくして不幸のどん底にいた。そんな千紗に声をかけてきたのは、路地裏の一匹の黒猫――人生最悪の日かと黒猫に訊かれ、やけくそ気味に「そうだ」と答えた千紗は、気がつくと不思議な図書館に。自分の人生を一冊の本に書きあげるまで出られないと言われるが、そこには千紗同様迷い込んできた、個性豊かな人たちがいて……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

178
結婚式を目前にして恋人に振られた人生最悪の日に、黒猫によって不思議な図書館に導かれた千紗。図書館を出るには自分史の本を書き上げなければならない。その図書館、様々な理由で人生最悪の日だと思った人達も迷い込み、それぞれが自分を見つめ直す。ただ単純に、それぞれが自分を見つめ直しながら、自分史を書いて図書館を出る物語ではなかった。ウルウルシーンあり、更に見事な伏線回収、一気読みできる面白さ。今、この世の中で満足してはいけないんだ、将来を考えて、未来を豊かにしようと伝えるような美しい物語だ。2025/06/19

Karl Heintz Schneider

82
「人生最悪の日ですか?」黒猫の質問にYESと答えた瞬間、千紗はいつの間にか自分が図書館にいることに気付いた。婚約者・住むところ・仕事・親友すべてを一瞬で失った千紗はとある図書館に迷い込む。そこでは自分史を書かないと出られないしくみになっていた。「誰しもみんな、自分と言う書物の主人公なのです。」最初は嫌々書き始めた千紗だったが、書き進めるうちに自分の中に埋まっていた想いに気付いてゆく。最終話で千紗はようやく外に出られるのだが中で出会った人々の気配がそこここにあり、特に少女アリスの正体にはビックリ!2025/07/06

Ikutan

67
「人生最悪の日ですか?」婚約者と親友に裏切られ、仕事も家も無くなった千紗。おまけに鞄ごと財布もスマホも盗まれ、途方に暮れていたところ、一匹の黒猫が現れ、いつの間にか、出口のない図書館に閉じ込められる。この図書館を出るには、一冊の自分史を完成すること。時間が存在しないこの不思議な図書館。絶望しかけた千紗だったが、同じように人生最悪の日を経験して、この図書館に迷い込んできた個性豊かな人たちと交流することで、少しずつ前向きになっていく。ああ、そういう繋がりがあったのね。最終話で驚きもあり最後まで楽しめた。2025/07/17

ウッディ

59
婚約者と親友に裏切られ、仕事も家そして財布もスマホも失った人生最悪の日、黒猫に導かれてやってきた出口のない図書館。一冊の自分史を書き上げるまで、帰れない状況で、人生最悪の日を経験した人達とともに、自分の人生を振り返る。不幸な人生を嘆き、ふてくされる人、罪を悔やむ人、心許せる人を見つけ、そこに留まりたいと思う人。様々な登場人物の事情は、一人の心の中を描いているようでもある。それでも、未来に一歩踏み出すためには、自分の過去と向き合わなくてはいけない。そんな著者のメッセージが込められていたような気がする。2025/12/17

天の川

54
「人生最悪の日ですか?」という黒猫の問いに同意すると、異空間の図書館へ。自分史を書き上げるまで出ることはできない。無限にある本はすべてこれまで滞在した人々が書いた自分史。お茶の時間以外、私語は厳禁。図書館にいる人々は皆、人生最悪と思っている人々。自分史を書くことは心の整理。いつか俯瞰してその事態を判断し、書き上げて図書館を出ていくのだ。出ると忘れてしまう図書館での記憶…でも心の奥底に勇気が潜む。時間軸のねじれの中、最後の人類の悲痛な祈りが託されていた。結末に妙に納得。2025/09/02

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