扶桑社BOOKS新書<br> ファスト化する日本建築

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扶桑社BOOKS新書
ファスト化する日本建築

  • 著者名:森山高至
  • 価格 ¥1,155(本体¥1,050)
  • 扶桑社(2025/04発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594100063

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内容説明

早い工法、安い建材、簡単な計画── 
最近の建物、 なにかがおかしい!?

・「木」を貼りたがる公共施設
・写真映えを優先する建築デザイン
・迫るタワマンの「大規模修繕」問題
・理念のない大阪・関西万博 ……etc.

建築エコノミストが現代日本の建築業界を蝕む「腐敗」を斬る!


いま、日本の建築業界の根底が揺らいでいます。
たとえば、有名建築家によって設計された施設が、オープン時には華々しい見た目から話題になったものの、本来なら何十年ともつはずなのに、数年で朽ちてしまい、何億円と補修費用がかかる……というニュースが世間を騒がせています。
また、住宅や商業施設では、石や無垢材といった自然木材を目にする機会は減り、化粧板や合成素材といった「フェイク建材」が巷に溢れ、本物の素材を扱える職人は姿を消しつつあります。
どうしてこのようなことが起こっているのでしょうか。
バブル崩壊以降、社会に余裕がなくなり、建設においても「早い・安い・簡単」、つまり「ファスト」を追い求めた結果、ますます建築業界も疲弊し、社会に悪循環をもたらしている……と説くのは、建築エコノミストの森山高至氏です。そんな建物の「ファスト化」は、わたしたちにもたらすのでしょうか。
そこで本書では、建築文化の成立を歴史から読み解き、ひるがえっていまの建築業界に山積する問題とその原因はなにかを、「住宅」「公共施設」といった身近なところから、オリンピックや大阪・関西万博のような「国家」レベルの大規模なものまで、さまざまなテーマから徹底的に解説します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

こも 旧柏バカ一代

26
職人な建築家が居なくなった昨今。おかげで試合が見えない箇所のあるスタジアムが出来たり、屋根が腐る美術館が出来たりした。それが代表となる日本の建築。何でそんな体たらくになったのか職人気質の建築エコノミストが解説していた。俺も含めて終わってるわ、、感想:https://www.kashiwa1969.online/nonfiction-takashi-moriyama-1-review/2025/04/24

チェアー

8
全般を通して、「昔は良かった」論が中心のように読める。具体的な事実の指摘(細かい指摘)はなく、大雑把な印象をもとに現在の建築を批判しているように感じる。 海や山のようにただあるだけで心が休まるような建築はないものか。静寂が感じられる建築はないものか。 2025/07/25

てくてく

8
日本建築におけるファスト化=「早い広報、安い建材、簡単な計画」によって、街並み全体を考えることのない「都市開発」が行われたり、似たような建築物が増え続けることへの警鐘の書で、いろいろ納得するところがあった。特に「人口減少時代の多目的公共施設」と「明治神宮外苑」問題の箇所が良かった。2025/07/13

nabe

6
あとがきにある「建築のファスト化を進めたために、社会がファスト化した」というのは逆だろう。社会が建築物にもファスト化(早く、安く)を求め、関係する業界がそれに応えているということが現実。2025/07/11

ハラペコ

4
無個性、総合施設、工場的、安価、低技術。棟梁の顔が見えるどころか、モールのように他と同じであることが必須となってしまった建物もある現代。安価で確実なだけでなく、どこででも使える、売れるということで、規格化された建て材が生産され、昔ながらの技術の継承も減少。未来への展望も無く目先の利益を追求した投機的な建築が、都会の狭い土地や神社にまで広がっている。 明治神宮外苑、東京五輪、大阪万博への批判で締め。 利害関係者への批判や、現場作業への言及など、技術や材ではなく、人や文化の記述も多いのが印象的。2025/10/30

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