中公文庫<br> 女人入眼

個数:1
紙書籍版価格
¥880
  • 電子書籍
  • Reader

中公文庫
女人入眼

  • 著者名:永井紗耶子【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 中央公論新社(2025/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122076457

ファイル: /

内容説明

第167回直木賞候補作、待望の文庫化!
「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。
その背後にあったのは、国の実権をめぐる女たちの政争。
そしてわかり合えない母娘の悲しい過去だった。


「大仏は眼が入って初めて仏となるのです。男たちが戦で彫り上げた国の形に、玉眼を入れるのは、女人であろうと私は思うのですよ」

建久六年(1195年)。京の六条殿に仕える女房・周子は、宮中掌握の一手として、源頼朝と北条政子の娘・大姫を入内させるという命を受けて鎌倉へ入る。気鬱の病を抱え、繊細な心を持つ大姫と、大きな野望を抱き、それゆえ娘への強い圧力となる政子。二人のことを探る周子が辿り着いた、母子の間に横たわる悲しき過去とは――。「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。その背後には、政治の実権をめぐる女たちの戦いと、わかり合えない母と娘の物語があった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

エドワード

24
源頼朝と北条政子は、一の姫、・大姫の後鳥羽天皇への入内を企てる。故後白河法皇の寵姫・丹後局が動き、彼女の腹心・衛門こと周子が命を受け鎌倉へ下る。時代背景は周知のこと。気鬱の大姫に后が務まるのか?都と鎌倉の違いを日々習得する周子。入内は真に政子の望み。周子が美しく儚い大姫に「入内をお望みではないのですか」と問うと、大姫は「望みなど問うな」と答える。大姫の意思は意味をなさない。大姫が泣くと誰かが罰される。何と生き辛い鎌倉よ。「海の底 奥を深めて 我が思へる 君には逢はむ 年は経ぬとも」大姫の悲しい生涯。2025/08/10

hrmt

22
大姫の憔悴が自分のせいだと強い政子は気づかない。その強さを「政子は過たない。自分の過ちを認めないから」と評するのが印象的。大姫入内にむけ下向した周子も、己が後宮政治で生き残る為。次第に大姫の心を知り救いたいと思うが、周囲は諦めるよう諭す。武士の台頭と共に、時代は男たちが動かしているように思えるが、その裏でしっかりと女たちが動かしている。最後まで生き残り尼将軍とまで言われた政子。そして先を見据えた周子。どちらも強かだ。人柱のような大姫ですら、不健全ながらも自分の意思を貫く強さを秘めていたのだと思えた。2026/04/29

けんけんだ

19
頼朝の娘、大姫を入内させる為に都から鎌倉に遣わされた周子が、中央の政治と鎌倉の政治の間で奮闘する。誰にも心を開かない大姫が周子に理由を語るシーンは圧巻です!北条政子の人物像もなるほどです。2025/05/12

真朱

18
面白かった~!タイトルからは全く想像できなかったけど、宮中の女達の政治の話。こういうお話を読みたかった!優しさは必ずしも人を幸せにはしないし、見かけが甘やかでもないものなんだよな…。史実を知っているだけに、どう転んでも悲劇が待ち受けているとわかっていながら読み進めるのが切なかった。2026/04/09

百太

18
北条まさこ。強いなあ・。2026/03/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22560791
  • ご注意事項

最近チェックした商品