内容説明
鉄道ホビーでもっともコアなテーマといえる「幻」に切り込んで、知られざるディープな世界をナビゲートします。
ヒグマに怯えながら北海道の山中で捉えた未開業のコンクリート橋梁から、都会の真ん中で切れ切れの姿となった貨物高架橋、戦時中に蒸気機関車を隠すために掘られた機関車避難壕、一般客は乗れなかった「幻」の寝台客車の特別潜入回想、そして一度は完成しながら解体されて姿を消した九州の連続高架橋まで、日本全国の「幻」の鉄道のリアルをすべて自らの実踏に基づいて解き明かしていきます。
情報化が言われて久しい現代にあっても、鉄道にはまだ見ぬ面白さと広がりが満載です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2025年3月初版。書き下ろし。著者は医者、作家さんで、鉄道関連の書籍沢山書いています。この著作は全国を巡礼しており、経済的基盤がないと出来ないことです。『一度は姿を現したものの、期待された役割を果たすことなく放置された未成線、あるいは姿を消した未成線が全国に数多く存在する。中には初めから鉄道としての役割を期待されていなかった構造物も存在する。本書ははそうした鉄道の「幻」の姿を追い求めて、全国を巡礼した記録である。』〈前書き〉2025/06/10
onepei
2
北海道行きたい2025/04/27
竜玄葉潤
0
普通の廃線本とは少し違う。さすがに車両や駅のマニア本を出してる人だけあって、土木もその視点、その点は良!2025/04/27