ほんとうの復興

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ほんとうの復興

  • ISBN:9784104231089

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内容説明

目の前にある現実は、問題ではなく、答えである。ここから、何を、どう、考えていけばいいのか――? 大きな自然災害にしばしば見舞われることが宿命づけられているこの国に生きる、われわれの文化的・社会的な特質と、「政治化」や「官僚化」によって起こった人災としての原発事故の根本にある情理を、鋭く深く論究する。

目次

1 自然とわれわれ(自然の大災害にしばしば出会う文化;目の前にあるのは「解答」である;根本はエネルギー依存 ほか)
2 大地震・大津波・原発事故から見えたこと(天災と日本人;原発事故という人災を引き起こしたもの;大震災後の世界)
3 エネルギーが未来を決める(「原発は最も安全」という主張;原発停止に向かう合理的な選択;原発による利益と損失 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュースの素

9
虫友達でもある二人が東日本大震災のすぐ後に対談をしている。復興と言えば原発の事が中心になるが、命令を下す人は遠くでアタマで考えて指揮するだけ、現場の人間が分かっている事を出来なくさせていると言う。指揮する人は現地に住まなきゃダメだと。本当にそうだ。しかし、何を言っても堂々巡りで結局どうすればいいのか・・・分からず。2018/07/13

あちゃくん

6
「ほんとうの環境問題」の時のペアで、復興後の日本について語った本。前作同様、軸足はエネルギー問題をどうするのかというところに置きながら、震災・原発問題について論じています。単に脱原発だ・いや原発は必要だという政治的な問題としてではなくて、今後のライフスタイルをどうするのかということを一人一人の日本人が考えて議論していかなければということを痛切に感じました。2011/07/31

壱萬弐仟縁

5
安冨先生の「東大話法」を実証する指摘が書いてある(74ページ)。「検査しなくても『安全です』、バックアップしなくても『安全です』・・・・・・、って、そんなバカな話がまかり通ってきた」とは、規則12「自分の立場に沿って、都合のよい話を集める」(安冨2012をも参照)。なかなか大変な放射能の甚大さだが、人類が何万年も、何億年もかかって半減する物質があるので、もう、あきらめるしか、ないようだ。しかし、復興は大変なことである。東大話法というものが、原発というものを許してきたか、ということに、愕然とさせられる。2012/11/16

もりけい

4
震災後の3ヶ月後の対談。4年が経過し問題点が何も変わってないことからも元の姿に戻るだけでは駄目ということを再認識。2015/08/23

ChoCo

4
著書によると新エネルギー候補は「地熱・バイオマス(藻)・メタンハイドレート」。太陽光発電と風力発電は聞こえは良いですが、確かに日本向きではないと思います。6月は梅雨で晴れの日がほぼないので太陽光発電では効率が悪いだろうし、風力発電についてはヨーロッパのように常に一定方向からの風が期待できれば良いのでしょうが、日本の風向きは一定でないので効率が悪そうです。低周波騒音も発生しあまり良いイメージが無いです。 宇宙太陽光発電・常温核融合原子力発電というのが夢の未来エネルギーでしょうか?詳しくは知りませんが。2011/06/27

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