筑摩選書<br> 情報敗戦 ――日本近現代史を問いなおす

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筑摩選書
情報敗戦 ――日本近現代史を問いなおす

  • 著者名:中尾茂夫【著者】
  • 価格 ¥1,925(本体¥1,750)
  • 筑摩書房(2025/04発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480018199

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内容説明

この国において、政府やメディアなど権力の「大本営発表」への批判精神が皆無なのは八十年前と同じ。知識人も庶民もしっかりとした歴史を見る眼を持たず、歴史に無関心なため、いま再び「情報敗戦」に直面しているのだ。正しい歴史観を持たない限り、日本は今後も新たな敗戦への道をひた走るだけだろう。松本清張や辺見庸、アレントやサイード等々、内外の知識人たちの遺してきた貴重な史論や思想を手掛かりに、日本社会に隠された「情報のカラクリ」を暴き、歴史の虚実を検証する。 【目次】はじめに――「情報のカラクリ」/序章 問題の発見/第1章 史観で眺める日本/第2章 「昭和維新」と満洲/第3章 清張史観の遺したもの/第4章 戦後日本とは何か/第5章 世界史的大転換/第6章 人間とは何か/第7章 「民主主義は暗闇の中で死ぬ」(Democracy Dies in Darkness)/結章 絶望に抗う/あとがき――なき妻へ

目次

はじめに──「情報のカラクリ」/序章 問題の発見/1 没落の止まらない日本/2 グローバルサウスの台頭が揺るがす世界/3 「blowback(報復・因果応報)」/4 2024年12月──激震を予兆させる情報/第1章 史観で眺める日本/1 蔓延するニヒリズム/2 「和」という階層序列/3 近代の序曲「脱中世」の有無/第2章 「昭和維新」と満洲/1 「昭和維新」の衝撃/2 満洲移民/第3章 清張史観の遺したもの/1 日本の権力は「神輿」/2 機能不全の司令塔/3 ルサンチマン考/4 日本の孤立/第4章 戦後日本とは何か/1 象徴という権力/2 戦争体験者の声/3 風土は変わるか? /4 風土に巣食う闇と病み/5 外から吹く風/6 多様化する世界/第5章 世界史的大転換/1 戦後80年(2025年8月)を前に/2 可視化された従属/3 歴史に学ばず/4 日本の情報空間の闇/第6章 人間とは何か/1 説明不能な日本/2 「オメルタ(マフィアによる沈黙の掟)」/3 世界を知らず、己も知らず/4 「和」というイデオロギー/5 消えた「大人」/第7章 「民主主義は暗闇の中で死ぬ」(Democracy Dies in Darkness)/1 会社主義の 末/2 野蛮な「イエ社会」/3 つくられた「幼児性」/4 「731」残党から韓国激震までを読む/5 「法治」なき社会を生きる/6 鳴り響く警鐘/7 官僚制は民意を無視する/8 「史観」の攻防/9 「庶民」というアイデンティティ/10 大学の凋落(高等教育の空洞化)/結章 絶望に抗う/1 ブラウンとカズンズ/2 変わらない自画像/3 情報のメッセージを読む/4 存亡の危機迫る時代を突破できるか? /あとがき──なき妻へ

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