創元推理文庫<br> 伝説とカフェラテ 傭兵、本屋をたてなおす

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創元推理文庫
伝説とカフェラテ 傭兵、本屋をたてなおす

  • ISBN:9784488559069

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内容説明

戦闘中に功を焦って大怪我をした新米傭兵ヴィヴ。治るまでと傭兵団に置いていかれたマークはやたらと美味しいパンやスコーンを売るベーカリーもある小さな町だった。痛む脚を動かして町を歩いていたヴィヴは、退屈しのぎにいまにも潰れそうな本屋に入ってみた。普段まったく本に縁のないヴィヴだったが、店主の小鼠人が強引に薦める本を読むうちに物語の虜になり、あきらめ顔の店主の尻をたたいて、本屋のたてなおしに着手する。町で知り合った友人たちの協力も得て、たてなおしは順調に進んでいたが……。大人気の『伝説とカフェラテ』前日譚。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

50
百合である。オークとドワーフ⋯オニユリだろうか?女傭兵とパン屋の女将の心の通わせ方が初々しい。さて『伝説とカフェラテ 傭兵、珈琲店を開く』の前日譚である。自分たち書痴にとってこの舞台装置は特別である。傷ついて取り残された傭兵が、その地で出会った寂れた本屋で読書にのめり込んでいく「ここではないどこかにいた。」様は、まさに読書の最良の部分を言い表わしているではないか?そして、本屋のたてなおし、思い付きをかたちにして着実に蘇っていく楽しさと、忍び寄るネクロマンサーの脅威と云うスパイス⋯数々の出会いと別れの物語。2025/06/07

雪紫

45
「伝説とカフェラテ」前日談。傭兵時代のヴィヴが怪我で療養。その間読書にハマるのだが・・・。時折挟まれる本の1ページ。ネクロマンサー、ヴィヴの若い恋、殺人と不穏要素を含みながらも基本は前作と同様不思議と本と食べ物が和む世界観。まだ新人で少し荒れ気味な本にのめりこみ、色々参考にしていく光景は他人事じゃありませんな。・・・ラストの今に繫がるエピローグも特に。2025/09/14

tom

21
「珈琲店」が楽しかったので、前日譚のこの本にも手を出してしまう。傭兵であるヴィブは、初めての戦闘ではしゃぎすぎ、大怪我を負う。やむなく安宿で暮らしながら治療の身となった。安宿の近くには潰れてしまいそうな本屋があり、ヴィブは期せずして読書三昧の日々。本屋の少し向こうにはパン屋もあって、この店の焼き立てのパンの美味しいこと。体も順調に回復する。そんなところに怪しげな出来事が・・。前作が10点ならこの物語は・・かも。でもまあヴィブの前作以前の様子を知ることができたから良しとしよう。2025/08/23

宇宙猫

20
★★★★★ 「伝説とカフェラテ」の前日譚。若気の至りで重傷を負って田舎町に置いていかれたヴィヴ。潰れそうな本屋のラットキンと親しくなり手助けする。戦闘にしか興味の無かったヴィヴが、本や人との交流に関心を持っていくのが良かった。「伝説とカフェラテ」の時点に戻る、エピローグの続きが読みたいな。2025/08/08

おだまん

17
この経験があってこその伝説とカフェラテの成功なんだな!と。楽しい冒険物語でした。本好きにはこっちの方がハマるかも。ラストの読書会、めっちゃ楽しそうだった。物語の先の物語。すごくいい言葉なのでメモ。2025/10/03

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