内容説明
一人だけど、独りじゃない
36歳独身女性・泊日文の再出発を描く、希望に満ちた物語。
「キッチン常夜灯」の著者が贈る感動作
「俺、結婚するんだ」36歳の泊日文は信頼する男友達・直人の告白に衝撃を受ける。
誰にも頼らず生きていく決意をする日文だったが、電球が替えられず暗闇のお風呂ライフ、新しいお隣さんにおびえ全力疾走、熱が出ても体温計は行方不明と、生活は困難ばかり。
そんな中、周りの人々との間に育まれていたつながりに気づいていき……。不器用な大人の成長を描く感動作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
143
「おひとりさま」若くても高齢でもこのくくりがある。「それが何か?」だ!誰かの思惑の中でその言葉に縛られて生きて欲しくないなぁと思う。まぁ、我が愚息は意に介さずだろうけど(汗)どこにいても健康で自立して暮らしてくれたらそれでいいと母の私は思ってる。帰省の際は「何が食べたい?」問いつつも、あれこれと食べさせたいのは母の愛よ(笑)本作はイヤな奴は出て来ない。職場やご近所、離れている親とのこと・・少しずつ自分の心が解けて、関わり方が変化する日文(ひふみ)を優しく見ている自分がいた。2025/05/28
シナモン
102
ずっと頼りにしていた直人がいなくなって初めて見えてきた世界、心地良いと思える人との繋がり。自分の世界は自分で広げていく。故郷に戻る決意をした店長、東京でがんばる決意をした日文、美沙紀。それぞれ自分の人生にきちんと向き合う姿勢が清々しく思えた。長月さんは新潟出身。新潟の景色や笹団子などがさり気なく登場してて嬉しかった。💘何事も見かけでは分からない。丁寧に向き合って本質をつかむこと。2025/06/17
みかん🍊
91
東京の定食屋チェーン店で正社員として働く日文は大学からの付き合いの直人とずっと助け合いながら来たが彼が結婚し北海道へ転勤となり、今までの様に助けて貰えなくなった、何かと言うと直人が居ればとか助けてくれた事ばかり思い出している日文に頼り過ぎだとイラついたし、まだ元気な親の老後を考え負担に思うのもどうなのかと思ったが、急病の時同僚に助けて貰ったり、体力作りの為散歩をする様になりそこでストレッチをしているグループと知り合ったりカフェの常連になったりと東京で地に足をつけてたとえ一人でも生きていく姿は清々しかった。2025/06/24
machi☺︎︎゛
82
友達が少ない泊日文は信頼できる唯一の男友達の結婚にショックを受けていた。しかも結婚後は北海道に移住するなんて。それから誰にも頼らず「おひとりさま」で生きていく覚悟をする日文だけど困りごとばかり起こる日常。だけど職場や地域に目を向けると意外と縦横のつながりがあり新たな人生の楽しみ方を見つけた日文。だけど故郷にいる両親のことは常に心にひかかっていて、考え出すと謎の焦燥感に襲われる。そんな日文が自分の本当の気持ちに気付き自分の為の自分だけの人生を見つけていく物語。時代にあった話だなと思った。2025/06/03
夜長月🌙新潮部
56
「おひとりさま」小説。主人公はバリキャリとかではなく小さなチェーン店の飲食店で数人のスタッフと共に働いているアラフォーの女性です。一人暮らししていますので風邪をひくと大困りしたり、将来の親の介護の不安もあります。けれど、ネガティブでもなくキラキラでもなく、自然な流れに沿って生きていけるようになっていく様は共感が持てました。2025/05/12
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