洗脳・陰謀論・UFOカルト

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洗脳・陰謀論・UFOカルト

  • 著者名:吉永進一【著】/横山茂雄【編】
  • 価格 ¥3,801(本体¥3,456)
  • 国書刊行会(2025/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 1,020pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784336075543

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内容説明

待望の著作集成、本巻には近現代日本のオカルト思想の概略を実体験も交えてたどる論文とインタビュー、そして洗脳、虚偽記憶、陰謀論、UFOカルトに関する論文を収める。

第1部では、日本のオカルト史が著者の来歴とともに語られる。
第1章では、日本における「カルト的場(cultic milieu)」について、背景となる世界観と明治から1990年代までの歴史とを概説する。メタフィジカル思想は日本の霊的思想にアイディアを供給し続けたのであるが、日本の特徴は効果優先の発想にある。
第2章では、著者自身の歩みを、前半の「高校時代から大学院まで」と後半の「オカルト史の立場」に分けてインタビュー形式で回顧する。著者のオカルト史という視座と対象との距離感が窺える。

第2部には、カルト教団の洗脳と、虚偽記憶に関する論文を収める。
第3章では、カルト教団が行っているとされる「洗脳」なるものの虚妄性を暴く。
第4章では、宗教と心理学における洗脳とその類似概念が受けた評価について、前史である回心論から洗脳・マインドコントロール論、そして多重人格論とトラウマ論まで、アメリカとイギリスの事例を中心に概観する。
第5章では、悪魔教カルトという都市伝説の拡大と事件の推移、事件を生んだ社会的要因を紹介してその世俗性を指摘し、最後にUFOによる誘拐事例と比較することによって、その都市伝説誕生の仮説を述べる。

第3部には、陰謀論とUFOカルトに関する論文を収める。
第6章は、18世紀後半から19世紀にかけての欧米におけるイリュミナティ、ユダヤ・フリーメーソン陰謀論の略史である。
第7章では、西暦2000年を前にして教団による死傷事件が世界的に頻発したが、そのなかでも集団自死事件を起こしたUFOカルト〈ヘヴンズゲイト〉の教義を分析し、この運動が終末論やファンダメンタリズム、陰謀論などという現代アメリカの文化的要素と連動していることを示す。
第8章では、アメリカと日本の代表的なUFOコンタクティーを、オカルト史上に位置づける。
第9章では、UFO界から発生した陰謀論の奇妙な歴史と、日本への波及について考察する。

編者解説では、当事者中の当事者である横山茂雄がみずから筆を執り、複数の関係者からの証言も得て、在籍当時の「京都大学UFO超心理研究会」の〈カルト的場〉と、伝説の雑誌『ピラミッドの友』の歴史を描き切る。

新領域を開拓し続けた「宗教雑学王」による、「類似宗教」研究の集大成。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
ふむ2025/06/03

spock

0
悪魔、UFO等のオカルト的な言説が流行る時代背景、政治背景 宗教的背景等を丁寧に説明している。凡庸な私の頭には入らないけど案外楽しく読んだ。大事な研究だと思った。アダムスキー型円盤のアダムスキーさんもチベットなんちゃらの宗教家だったのね。50年以上前に読んだ子ども向け宇宙人UFO図鑑での知識から、なんだか普通の真面目なサラリーマン風情の方が突然UFO宇宙人とコンタクトするようになったのかと思ってた。2025/03/23

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