内容説明
元臨床医の氷見亜佐子は厚生労働省の医療監視員。彼女の仕事は、憲法25条、または医療法25条に基づいており、専門知識を活かして全国の病院や医療機関が滞りなく機能しているかどうかを立入検査してチェックすることにある。ある日、東京フロンティア医大の術中死のタレコミ電話を受け調査を進めると、過去にも不審な術中死と優秀な医者の辞職があったことが発覚し――。癖のある同僚や新聞記者、捜査一課刑事らと共に病院に巣食う悪を暴く。二係捜査シリーズの著者による医療Gメンシリーズがスタート!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
75
記者シリーズ以外はあまり好みでない本城作品。新シリーズは厚労省の医療監視員で主人公は女性、外科の臨床医だった氷見亜佐子。新設医科大学病院での術中死をめぐるストーリー。ひねりのきいた作品だ。厚労省内の役人色の濃い同僚たちと、大学病院あるあるの嫌な内情にイラッとさせられる。それは主人公亜佐子の思いでもある。正攻法で正面から挑めない相手に対して、周囲を巻き込んで戦いを挑む。進展は遅いがリアルさが感じられた。次作も読んでみたい。2025/09/07
タイ子
69
元医大の外科医、現在厚生労働省医療監視員、医療機関に対してチェックする機能が氷見亜佐子の仕事。予想外に退屈な職場。室長は上の顔色を見てるし、厚労省のご機嫌伺いばかり。亜佐子の予想は大いに外れた。そんな時に匿名の電話が入る。医大で手術中に患者が死亡、その時教授は遊興三昧、帰る気もさらさらなかった。その上カルテの改ざんまで自ら行っていた始末。なにせこの教授の様々な言動、パワハラにムカつくこと。新聞記者、刑事、同僚、頼りになる面子たちと調査に乗り出し一刀両断。だけど私は本城さんの警察小説の方が好きかも。2025/03/18
雅
55
医療Gメンの主人公が医療機関を良くするべく奔走する。熱量が空回りしているのかモヤモヤ感はあるけど、最後はビシッと決まりました。2025/07/15
海の仙人
32
元臨床医の氷見は腐敗した医療現場を立て直したいと厚生労働省の医療監視員に転職。新興医科大学で起こった術中死をめぐる不正の調査に乗り出す。眼前に立ちはだかる壁を打ち壊すべくタッグを組む、新聞記者の祐里、同僚の津舟、捜査一課刑事たち。なかでも津舟とのやり取りが秀逸。医療界の闇を暴くべく「頭がいいのに猪突猛進する」亜佐子の今後の活躍に期待しています。2025/07/04
akiᵕ̈
25
半年の間に二人の術中死が起きた病院があり、その内部告発を思わせる電話があった事をキッカケに、不審に思い調査に乗り出す、厚生労働省の医療監視員の氷見亜佐子。新聞社の記者や刑事に協力を得ながら、告発してくれた証言者たちと証拠を見つけていく。この二件に関わった医師は良心の呵責に耐えられない、人としても医師としても職務に全うなのに、悪の根源である人物は、己の地位名誉の為、保身の為で全てなかった事に改ざん隠蔽してしまう、人としても医師としても最低最悪極まりない。こういう裏側は出来れば知りたくないものだ。2025/12/22
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