内容説明
北欧ミステリ界トップランナーの新境地!
スウェーデン・ウプサラ市郊外の高速道路を走行中のBMWが、突然暴走し菜の花畑で炎上した。死亡したのは、運転中の大手製鉄会社幹部。一週間後、石油業界のキャンペーンを手がけていた広告会社幹部が第2の爆破事件で命を落とす。被害者はどちらも気温変動や環境破壊に関係していた。
容疑者に挙げられたのは、15年前に先端技術の活用を拒否したがためにある誘拐事件の解決に失敗して辞職し、森で隠遁生活を送る元警部ルーカス・フリセル。当時の彼の部下で今は国家作戦局(NOD)の主任警部エヴァ・ニーマン宛てに、彼からと思われる犯行予告の手紙が届いていたのだ。
エヴァは、立ち上げられた特捜班Novaの曲者たちを率いて事件の捜査にあたり、第3の事件を警戒しながらフリセルを追うが――。
『時計仕掛けの歪んだ罠』で翻訳ミステリファンの度肝を抜いた、北欧ミステリ界のトップランナーが贈る驚愕の新シリーズ、ここに誕生!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
72
オーソドックスな北欧の警察ものらしい作品。環境破壊がテーマでチーム捜査がメインとの概要を見て手にした。チームメンバーは個性的、ストーリーがなかなか進展しないのも、中盤でひっくり返るのも、最後の驚きも含めて悪くはない。シリーズ1作目とのこと。でもこの作家さん、翻訳されているどのシリーズも中途半端であとが続いていない。今作もすごく気になる終わり方なだけに、次が出るなら読んでも良かったかなという…内容の良し悪しよりそっちが気になる感想。2025/04/13
ばんだねいっぺい
30
ちょっと思ってたのとは、異なったが、狂言回しのキャラクターの魅力が引っ張ってくれたように思う。執拗に特定の人物に執着する行為の怖さ、異常さ、一線を踏み越えた者に宿る主観的な全能感。2025/05/22
わたなべよしお
21
まあ、なかなか。十分に楽しめるレベルでした。アルネ・ダールさんですから、もっとクセがあって、捻りまくるかな、と思ったのですが、多少おどろおどろしいところはあるけど、割とストレートで正統派的な警察小説になっていました。確かに主人公は誰?という感じもあるけど、シリーズ一作目の顔見せですかね。2025/06/28
nizi
9
新シリーズ? おい「狩られる者たち」の続きはどうした。巻末の解説に「(狩られる者たちの)続きが気になる向きもあるだろうが~」などと書いてあるが、アルネ・ダールの作品は、ラストがことごとくクリフハンガーなのだ。だから最後まで読ませろ……と思ってAmazonを検索していたら、本国では五作続いているシリーズが、英語版では三作しか出ていなかった。邦訳は英語版からの重訳なので、これ以上訳す意味はないと判断したのだろうか。なんにせよ残念なことである。2025/07/25
KUMYAM@ミステリーとSF推し
6
う~ん……時計仕掛けも狩られる者たちもなんか消化不良だったのに、新シリーズたからと期待したのがなぁ……オープンプランへのこだわりがなんかスゴくて笑えた(笑えない)2025/08/04
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