竹書房怪談文庫<br> 京王沿線怪談

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竹書房怪談文庫
京王沿線怪談

  • ISBN:9784801944008

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内容説明

京王線×井の頭線
東京・多摩に広がる街の怖い話

東京都下を縦横に結ぶ京王電鉄沿線の街で語り継がれる不思議や怪奇を多数収録したローカルご当地怪談集。

・朝方の激しいノック、消える老婆など怪異が頻発する異様な物件「笹塚のマンション」
・遺跡からの出土遺物保管庫で人知れずおこなわれている仕事と恐怖「府中のミイラ」
・怪女!杉並や中野に出没していた都市伝説が京王沿線にも…「調布の赤い女」
・渋谷駅東口に建つとある高層ビルにて、異様な風体の男を目撃するも…「ビルの谷間から」
・町田街道沿いの葦茂る高尾の沼で目撃した戦慄の女の正体とは…「沼の女」
・千歳烏山のとある郵便局でバイト中に目撃した銃痕だらけの男の霊「烏山」
・多摩センター付近の某所にある、事故や事件が異常発生する曰くつきの忌み地「耕せない土地」
・池の畔を歩いていると、不思議な女性と出会い…。不思議あふれる吉祥寺の名所「井の頭池の女」
・人ならぬ異形が彷徨う聖蹟桜ヶ丘の川原「大栗川にいたもの」「多摩川にいたもの」
・初台の住宅街から迷い込んだ古い洋館が建つ緑色の歪な異空間「渋谷区緑町」
・明大前の某大学にある学生会館の舞台袖。その闇に潜む存在しないはずの者「上手の人」
・南大沢のとある集合住宅で多発する怪奇現象の数々「団地の日々」
・新宿三丁目駅を境に時空がループする奇妙すぎる体験談「三丁目の三怪」
・橋本から国道16号を走行中、緑色に光る謎の飛行物体が…「とびだし注意」
・八王子の山中で首吊り死体を発見した男性の身に起きた戦慄の出来事「あのー」

――など、新宿を起点に多摩地域を横断する京王線を中心に、相模原線や井の頭線など京王電鉄沿いに広がる街々に埋もれた怪異譚を怪談作家ふたりが綴る!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Karl Heintz Schneider

35
新宿駅から西に延びる京王線。ほぼ並行して高台を走る中央線と比べると低くて川に近い土地を走っている。水場にはヒトならざるものが寄り付きやすいという。この本は京王沿線で起こった不思議な体験を集めたものだ。京王線ユーザーの私にはリアルで面白かった。心霊モノもあれば都市伝説的なものまで色々。普段乗り降りしている駅の近くにこんな怖い場所があったのかと驚く。沿線に住んでいない限り京王線に乗ることは少ないと思うが、もし乗ったとして車内で赤い服の女を見たらすぐ逃げて。井の頭線の渋谷・神泉間のトンネルでは外を見ないように。2025/08/12

XX

9
土地の歴史から怪異を読み解こうとする川奈まり子と、水の記憶と怪異の関係を紐解こうとする吉田悠軌の共作は結構相性がいいのか、交互に読んでもまったく違和感を覚えなかった。印象に残ったのは、川辺でよくないものを目撃して病になる「多摩川にいたもの」、お供えを盗み続けて祟られる「卵と酒の木」、不吉すぎる「笹塚のマンション」、国領周辺の「タクシー運転手の話」三話も一風変わっていて面白かった。そして京王線沿線にも赤い女の出没が。2025/05/08

モン&スター

8
沿線多摩ニュータウン在住です。最寄駅本屋さんの推し棚に「〇〇駅も出てます!」というPOPと共に展開していたので衝動買い。馴染みの駅も多くとても楽しめた。 自分の住んでる地域の事殆ど知らないんだな〜とモヤモヤな気持ちにもさせられたので手近なとこで「古道」散歩しよ。2025/06/24

まさ☆( ^ω^ )♬

6
京王線沿線在住47年、知っている場所も多くて楽しく?(怖い話もあったが)読んだ。関戸橋界隈はその昔合戦があった場所という事で、とかく怪談話が多い。もっと怖い話がふんだんにありそう。このシリーズ中々気に入ったので、八王子怪談、新宿怪談を読んでみたくなった。2025/06/29

一柳すず子

4
淡々と聞き書きの怪談が綴られている。荒唐無稽なんだけど「知り合いから聞いた」という臨場感がリアル。2025/08/09

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