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内容説明
週刊誌・女性誌・青年誌・総合誌―世相やライフスタイルと共振しながら、時代をつくりあげた雑誌たち。戦後文化のメインストリームから00年代のパラダイム転換まで、雑誌メディアの軌跡をたどる。
目次
序章 雑誌文化と戦後の日本社会
1 戦後パラダイムと雑誌(「編輯」と「綜合」―研究領域としての雑誌メディア;一九五〇年代『週刊朝日』と大宅壮一―連載「群像断裁」をめぐって;「主婦」を巡るパラダイム転換―『婦人公論』と『暮しの手帖』;高度経済成長の到来と週刊誌読者―総合週刊誌とその読者であるサラリーマンを中心に;ライフスタイルの多様化と女性雑誌―一九七〇年代以降のセグメント化に注目して)
2 越境する雑誌メディア(『popeye』におけるアメリカニズムの変容と終焉―若者文化における「モノ」語り雑誌の登場とその帰結;『日本文摘』の日本論―台湾の近代化とアイデンティティの揺らぎ;文化輸出としての版権ビジネス―東アジアにおける『Ray』と北米における『週刊少年ジャンプ』;メディア・ミックス・コミックス―マンガが読者と出会う場所)
著者等紹介
吉田則昭[ヨシダノリアキ]
立教大学社会学部兼任講師。マスコミュニケーション史、比較マスコミ論
岡田章子[オカダアキコ]
東海大学文学部准教授。文化社会学、雑誌メディア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
2
主要雑誌創刊年表が巻頭にある。週刊誌,月刊誌の2表。 多くのすばらしい論文を並べている。 「雑誌文化と戦後の日本社会」吉田則昭 鉄道で堂々と怪しげな雑誌を見ていることが他の文化からすると奇異だとのこと。 男性誌と女性誌に分れていることにも疑問を投げかけている。 論理的な展開だから図示するともっと分かり易くなるかもしれない。 かなりの男性誌,女性誌が,アメリカの雑誌の分家か,模倣なのに,なぜ日本固有のことかのように展開するのだろう。 「編輯と綜合」 大澤聡 「論壇の衰退が言われる」という定型句に対する2012/11/10
笠井康平
1
中国が日本の雑誌文化をどう受容していったかの論文がためになった。2013/09/02
ハンギ
0
雑誌についての論文集だけど、あまり専門性は感じなくて、社会学的な人たちが多いらしい。大宅壮一、ノンノ、アンアン、ジェンダー、版権ビジネスと幅広いし、基本的なところはしっかりしていると感じたけど。雑誌を論じるのはかなりハードルが高い。国際性も台湾以外のもっと第三項的に参照できる所と比較できれば良かったと思う。あくまで日本の特殊な雑誌文化についての文化的考察というのだったらいい気がするが。。マンガ雑誌についての論文もあって、既存のマンガ言説(藤本由香里あたり?)をやんわりと批判しているのは良いと思った。2013/07/20
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