竹書房怪談文庫<br> 憑き狂い 現代怪談アンソロジー

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竹書房怪談文庫
憑き狂い 現代怪談アンソロジー

  • ISBN:9784801944633

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内容説明

日本版エクソシズム怪談集

暴れる、狂う、病む、死ぬ…
憑かれた者の凄惨な末路を10名の怪談作家が記録!

・拝み屋が手掛けた、とある憑き物祓いの生々しい顛末「実録憑依
譚」(郷内心瞳)
・人に寄生し乗っ取る都会の怪奇譚「ヤドカリとヒトカリ」(岩井志麻子)
・仕事の同僚にいきなり言われた不条理な苦情「おれ憑き」(蛙坂須美)
・幼い頃、女子寮に棲むものに魅入られたか…「高専の寮」(響洋平)
・惚れた女に言われて実行した悲劇「蛇憑き」(神薫)
・スリを生業にする男が巻き込まれた怪異譚「剃刀憑き」(雨宮淳司)
・都会からの移住者家族に起きた災難のわけ「穴二つ」(牛抱せん夏)
――ほか、Cocoやクダマツヒロシや冨士玉目など10名のベテラン&新進気鋭たちが綴る憑き物だらけの一冊!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

62
実話怪談集。憑依をテーマにしたアンソロジーとなっている。共通のテーマを扱いながらも著者の持ち味を堪能できるのが良いアンソロジーであるが、本作は十分その水準に達していると思う。特に顕著なのが岩井志麻子で、収録作どれも憑依という超自然的なものと著者お得意の何とも嫌な人怖が同居しているのが特徴。他にも何が起きているのか一切わからないが何か嫌なものを暗示させる雨宮淳司「剃刀憑き」や、田舎怪談の基本にとことん忠実な牛抱せん夏「穴二つ」が印象に残ったな。憑きものという古い題材を誰もが現代的に調理するのも興味深かった。2025/04/05

tomomo

16
図書館本 ⁡ 郷内さん本人の作品はもちろん好きで、既読も積んでる文庫本も沢山あるけど、読む都度思う、本当にこんなことある??←褒めてます こんな目にあったら、ちょっと自分ではどうすることも出来ない。。⁡ ⁡ 岩井志麻子さん、今回はヒトコワなお話も ホラー作家さんって面白いお名前の方多い笑!2025/07/07

花林糖

13
(図書館本)10名33話。多様な憑き物の話で面白かったけれど、やはり短すぎるのはかなり物足りなさがあるのは仕方がないかな。特に印象的だったのは富士玉目「わたしはわたし」、牛抱せん夏「穴二つ」、岩井志麻子「緑のショコラおじさん」、郷内心瞳「実録憑依譚」。2025/06/03

eyemu

12
恍惚のまま魅入られたり、憑かれた状態が本来の自分だと錯覚したり。 霊的とかでなくても、精神とか脳とかの問題としても自身にいつ起こっても、おかしくない現象だからこそ怖い。 何がきっかけで憑かれるかなんて分からないし、正直【病気】としての症状だってあり得る。 ここに書いてある憑かれた人たちの姿は、明日の自分自身かも知れないと思うと本当に怖い。2025/06/05

ゆう

11
一話一話がかなり短いので、そんなに入り込まずに軽く読めて、それほど怖くもなかった。 ちょっと変わった話が読みたい人にはお勧め。2025/06/01

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